FC2ブログ

【タブー全開!政界斬鉄剣】(111) 自民党税調の会議室前から熱気が消えて得したヤツらとは?

池田「今週は、国民の利益を一切考えない増税案を生み続ける自民党税制調査会の腐りきった実態を明かしたいと思います。私は、今年の党税調の様子を見て心底驚きました。昔のように、業界団体の人たちが自民党本部に押しかけて熱く政治家にアピールする光景が無くなり、自分たちの要望を書いたプラカードを掲げながらニコニコと立っているだけだった。これは、政治家と業界団体との距離が離れてしまったことを意味しているのです」

――でも、逆に政治家と業界団体の距離が近いと癒着構造になっちゃうのでは?
池田「意外に思われるかもしれませんが、両者の距離が近いほうが民主主義的な構図なのです。それを理解する為には、嘗ての党税調の様子から説明する必要があります。先ず、各種業界団体は、党税調が始まる11月頃、地元議員等に税制面の要望を伝えます。それに賛同する議員には“対価”として組織的な選挙応援を約束します。逆に協力してくれない場合、『対立候補を応援するぞ!』等と脅すこともある」

――今のところダークな構図だけど…。
池田「そして、党税調が佳境を迎える12月中旬頃、日本中から各業界団体の幹部たちが自民党本部に押し寄せ、自分たちが応援する議員たちに熱心な激励を送るのです。1階ロビーや税調の会場となる7階会議室前のエレベーターホールには、満員電車並みの密度で人々が押し寄せていた。税調に出席する200名以上の議員の中から目当ての議員を見つけ、『○○先生、××税をしっかりとお願いしますよ!』等と怒号に近い激励を送る。その様子は最早、要望という域を超えており、『お前、約束は覚えているよな? 俺たちの要求をしっかり通せよ!』という脅迫めいたものでした」

――おっかないなー!
池田「それに応える議員も、次の選挙がかかっていますから、超戦闘態勢で会議に向かったものです。念入りなことに、業界団体幹部は議員がちゃんと自分たちの要望に沿う発言をしていたかどうかをチェックしていました」

――スゲー気合いだ。でも、それでは一部の業界にだけ利益を誘導する結果になるのでは?
池田「『国会議員たるもの、国民全体の利益を考えろ』というのは当然の考え方です。しかし、1億人以上の人々の利益は其々違うので、国民全体が同時に等しく利益を得るのは難しいんですよ。そこで、視点を変えてみて下さい。普通、社会生活を営む人は何らかの業界に属しているものです。多数の人々が属する其々の業界が、自分たちの声を国に届ける為に団体を作り、政治活動をする。1つの業界団体と族議員にだけ焦点を当てると癒着関係に見えても、彼らを全体的に見てみると、結果的には多数の国民の利益を代弁する、非常に民主主義的な構図になるのです」

――確かにそうかも!
池田「しかし最近は、選挙にもお金にも困らない世襲政治家と、党の人気だけで選挙を戦う公募政治家だらけになってしまい、“健全な族議員”が絶滅した。業界団体の要望を聞かなくても選挙に通るので、彼らの要望を聞く耳を持つ議員がいなくなり、党税調の会場周辺からは熱気が失われたのです」

――各業界の声が国に届かなくなった今、一体誰が税金で得をしているんだろう?
池田「例えば新聞業界ですね。彼らに組織票はありませんが、“報道の名の下に政治家を脅せる”という権力がある。そのおかげで、2019年の消費税率アップから自分たちを除外させました。また、ここ20年ほどひとり勝ち状態なのが公務員です。役所にとって厄介な存在だった族議員が絶減し、省庁は好き勝手に税制案を作れるようになった。国会議員たちはそれを黙って成立させるだけ。税制の現状は、完全に民主主義から逆行する構図になってしまっているのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2018年1月8日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 税金
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR