【タブー全開!政界斬鉄剣】(122) 財務省解体論は逆に官僚が狂喜乱舞するだけ!

池田「今週も、財務省が森友学園に関する文書を改竄した問題について話しましょう。財務省は漸く文書改竄の事実を認め、国税庁の佐川宣寿長官が辞任しました。これについて、新聞報道等は“事実上のクビ”というニュアンスで伝えていますが、完全に間違っています。麻生財務大臣も『私が処分した』的な発言をしていますが、これも事実と違う。佐川氏は、自分と財務省を守る為に、“自ら勝手に”辞職しただけなのです」

――どういうこと?
池田「若し佐川氏が辞任しなくても、そのうち更迭になっていました。それどころか、文書改竄に関わった実行犯である官僚たちも責任を追及されていた筈です。そんな中、文書改竄への加担を苦に自殺した財務省近畿財務局の職員という“尊い犠牲者”が現れた。佐川氏はその機を逃さずに辞任しただけなのです」

――元部下の自殺で追い込まれた訳じゃないと!?
池田「断じて違います。時間の問題で更迭される運命だった佐川氏は、ずっと辞任のタイミングを計っていた状態でした。元部下自殺のタイミングで辞任すれば、“罪悪感に駆られて責任を取った”との印象を世間に与えられる。自分から辞めれば退職金も出る。そして、その目論見通り、新聞等は批判の矛先を安倍首相や麻生大臣に向けました。これで、真犯人の財務官僚たちは責任を取ることもなく、今後も省内の中心に居座ることができるのです」

――佐川氏は自分の“首”で財務省を守ったのか…。
池田「それと同時に、彼は自分の“未来”も守ったのです。最高のタイミングで辞め、実行犯である後輩たちに恩を売って、将来の天下り先を確保したのです。恐らく、森友の問題を世間が忘れた頃を見計らって、佐川氏には豪華な天下り先が用意されることでしょう」

――けしからんな!
池田「佐川氏は、辞任の理由を『混乱を招いたから』だと述べました。『違うだろ』と言いたいですね。彼が犯した罪は、国民の財産である国有地を森友学園に勝手に大安売りして、国民に大損害を与えたことです。更に、上司である麻生大臣に嘘の資料を渡し、大臣に国会で虚偽の答弁をさせたことも大罪です。しかし、彼の発言からは罪の意識が一切感じられない」

――確かに…。
池田「安倍首相と麻生大臣は『検察庁の捜査終了後に内部調査を財務省にやらせる』と言っていますが、これは最悪の対応です。罪を犯した当事者に調査させても無意味だし、検察の捜査を待つ必要もないからです。財務官僚が偽りの文書を作成し、大臣を騙したことは明白な事実。官僚をクビにする理由として十分です。しかも、検察の捜査を待つ等というのは、国民の代表機関である内閣よりも上位に、法務省の外局でしかない検察が存在すると認めるようなものなんですよ」

――言われてみればそうだ!
池田「明らかな罪人である財務官僚を一網打尽にクビにすることが先決で、具体的な犯行の背景や手口等の捜査は、処分の後でいいと私は思います」

――「今回の件が財務省の解体に発展するかもしれない」という憶測も出ているようですが?
池田「一見、真面な意見のように聞こえますが、逆に財務官僚が狂喜乱舞するだけでしょう」

――ええ!? どうして?
池田「20年前に“ノーパンしゃぶしゃぶ”を舞台にした大蔵官僚の収賄事件が発覚した際にも、旧大蔵省が解体されて金融部門が分離し、金融庁が発足しました。でも、それは官僚にとって“解体”ではなく、“増築”を意味しました。組織が増え、ポストが増え、規制も権力も増大して天下り先も増えてしまった。今、必要なのは組織弄りではなく、国民の土地を好き勝手に売買できるような強大な実質的権力を、役人の手から完全に奪い去ることなのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2018年4月2日号掲載
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テーマ : 安倍政権
ジャンル : 政治・経済

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