【タブー全開!政界斬鉄剣】(123) 怒りで財務官僚をにらみつける麻生財務相の表情からわかること

池田「今週は、財務省による文書改竄問題を、今までとは全く違う視点で見てみましょう。それは、麻生太郎財務大臣の態度や表情から読み取れる明らかな変化です。私は秘書時代、麻生さんと近い距離で接する機会が数多くあったのですが、彼のあれほど怒りに満ちた表情は一度も見たことがありません」

――どうして麻生さんと!?
池田「私が仕えていた故松岡利勝元農水大臣は、選挙区が熊本でした。麻生さんは福岡で、同じ九州です。自民党には“九州国会議員の会”というものがあり、予算編成期等には地元県知事たちからの要望を合同で受け、協力して予算獲得に当たっていました。九州に限らず、国会議員の会は全国に存在しますが、普通は予算の時期にしか集まらない。でも九州は違った」

――どういう風に?
池田「当時の九州は、麻生さん以外にも山崎拓氏や古賀誠氏という党幹事長経験者や、故江藤隆美元総務庁長官といった派閥のボス、それに党税制調査会長を長年の務め、“税調のドン”と呼ばれた故山中貞則氏等、超大物だらけだった。しかも全員が酒好き。だから、頻繁に料亭等で飲み会が開かれていたのです」

――九州男児っぽい!
池田「2001年の自民党総裁選挙を控えた時期のことです。当時の立候補予定者は、大本命の橋本龍太郎元首相、麻生さん、亀井静香さん、そして“問題外の泡沫候補”として小泉純一郎さんがいる構図でした。結果はご存知の通り、小泉氏の圧勝でしたが、その時点では誰にも想像できなかった」

――そうだったよなぁ…。
池田「そんな時に開かれた会で、麻生さんは『役人に嫌われちゃ現実には何もできなくなる。上手く役人の上に乗っかれない政治家はダメだ』と言っていました。小泉さんの郵政民営化論を暗に批判する発言ですが、麻生さんは『役人とは戦うのではなく、仲良くやるべきだ』という考えなのです。酒席以外でも、麻生さんの役人に対する批判的な発言や威圧的な態度など、一度も見たことがありません」

――あんなに上から目線で態度が悪そうなのに!
池田「外国のマフィアみたいなファッションに身を包み、特徴的なべらんめぇ口調から、感じが悪そうなイメージですが、本当はその逆。麻生さんはよく『俺は生まれが良いけど、育ちは悪いからさ』と口癖のように言っていましたが、それも真実とは違う。実際には生まれも育ちも良いスーパーお坊ちゃんです。とっても人が良くて、人を疑うことも少なく、財務省の役人からも非常に評判がいい。この場合の“評判がいい”というのは、役人から見てコントロールし易いという意味でもありますが。しかし麻生さん自身、『役人の上に上手く乗っかることが、両者にとってウィンウィンの関係であり、政治家として正しい姿勢だ』という考え方なのです」

――そうだったんだぁ!
池田「そんなお人よしの麻生さんが今回、怒りに満ちた表情で理財局の太田充局長を睨みつけていたんです。つい最近まで、世間がどれだけ国税庁の佐川宣寿前長官を非難しようと庇い続けていた人がです。やっと財務官僚たちに騙されていたことに気付いたのでしょう。この麻生さんの怒りの矛先がどこに向かうのか? 日本の民主主義に大きな影響を与えるほど、重要な局面にあると私は思います」

――どういうこと!?
池田「森友問題の本質は、国民に選挙で選ばれていない役人が、好き勝手に国民の財産を処分できて、我々が選んだ政治家は何もできない点にある。今こそ麻生大臣が国民から信託された正当な権限を行使して、大臣のみならず、国民全員を欺いた、改竄に携わった18名の財務省職員をクビにすべきです。それほどの大罪なんです。現状では、日本の実質的な主権者は役人です。主権を国民の手に取り戻す契機になるような政治決断を、麻生さんに期待しましょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2018年4月9日号掲載
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テーマ : 安倍政権
ジャンル : 政治・経済

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