【タブー全開!政界斬鉄剣】(124) 二階幹事長が“安倍続投”を決断したと言える意外な理由

池田「財務省による文書改竄問題で安倍政権の足元がぐらつく中、自民党大会が3月25日に開催されました。そこで安倍首相のみならず、二階俊博幹事長までもが憲法改正を声高に訴えたのです。『これでいよいよ改憲が現実味を帯びてきた』というようなニュアンスの報道も目立ちますが、私はその逆だと確信しています。つまり、近い将来の改憲は事実上無くなったと考えていい」

――どうして!?
池田「同じ内容の発言でも、両者の思惑は全く違います。安倍さんの思惑は当然、文書改竄問題から世間の注目を逸らすことです。3ヵ月程前にも“働き方改革国会”を宣言した途端に、厚労官僚によるデータ捏造騒動で頓挫してしまった。今回は財務官僚による文書改竄問題です。冷静に考えれば、2件とも役人が勝手に起こした事件なのに、実行犯よりも先に安倍首相の責任が問われるという“政局”に発展してしまった。このままでは秋の自民党総裁選での3選が危ない。だから、安全保障問題と憲法改正という巨大なテーマで、党内外の目を逸らせたかったのです。一方の二階さんは、改憲を推進する気などさらさらありません」

――そうなの!?
池田「二階さんは政界の“中国寄り”政治家です。幹事長に就任してからは流石に控えていますが、以前は何十人・何百人もの国会議員・企業・団体の幹部たちを引き連れ、定期的に訪中していました。中国側からは常に、首相や閣僚級以上のVIP待遇を受けている。更に、二階さんの地元である和歌山県に足を運べば、彼と中国との異常なパイプの太さを実感できます。東京ではパンダが1頭増えただけで大騒ぎですが、和歌山にはパンダがゴロゴロいる。日本全体で9頭いる内、和歌山には5頭(※昨年までは8頭)もいるんです」

――そ、そういえば…。
池田「ご存知の通り、中国はパンダを100%政治利用する国です。1ヵ所にパンダが5頭もいる継続など、中国以外では世界中を見渡しても皆無。二階さんはそれくらい、中国と密接な関係にあるのです。中国は、日本の軍事力強化に繋がる改憲など絶対にしてほしくない立場ですから、二階さんもがちがちの改憲反対論者です」

――なのに改憲推進発言を?
池田「自身の影響力を見せつけると同時に、安倍さんに恩を売る為の発言です。順に説明しましょう。先ず、少し前に二階さんは、『文書改竄問題が今後の政権に大きな悪影響がある』という趣旨の発言をしました。これを受けて永田町はざわついた。『今秋の総裁選は安倍続投じゃないだろう』と」

――世間的には「安倍続投は消えた」ってムードだもんな。
池田「実際にマスコミもそう報じているし、当事者である岸田文雄さんや石破茂さんとその周辺も浮足立った。しかしそんな中、党大会で安倍さんを後押しする改憲推進発言をした。二階さんは安倍さん続投を支持する立場を鮮明にしたということです。この発言で、自民党内の空気は一気に安倍続投へと流れを変えました。大体、改憲なんて安倍政権の現在の支持率では現実的じゃないんです。少なくとも、来年の参院選までに発議することは難しい。その参院選でも今は野党が弱いので、過半数は確実でしょうが、与党で3分の2以上の議席確保は困難。つまり、口先では改憲を推進して安倍さんに恩を売り、『現実的には改憲は不可能だ』と見切っているのだと思います」

――なるほどー!
池田「しかも、二階さんにとって弱々しい政権のほうがコントロールし易いので、“安倍続投”は都合がいいんです。最近の異なる趣旨の発言で永田町が右往左往したことは、二階さんの影響力の絶大さを内外に証明することとなった。つまり、二階さんは“真のキングメーカー”としての実力を手中にしたのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2018年4月16日号掲載
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テーマ : 安倍政権
ジャンル : 政治・経済

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