FC2ブログ

【タブー全開!政界斬鉄剣】(131) 『加計学園』問題を悪化させた経済産業省と内閣府のショボさ

池田「今週は、再再燃した加計学園問題について、メディアが報じない霞が関の内部事情を明かしながら解説したいと思います。安倍首相が加計学園の理事長と2015年に面会し、獣医学部の新設について説明を受けていたとする愛媛県庁の文書が公表されたことで、野党やメディアが騒いでいますが、実はこれ、何の問題もありません」

――どうして?
池田「獣医学部の新設を認める国家戦略特区について指示することは、首相の正当な職務だからです。仮に安倍首相が3年前に加計学園の理事長と面会し、彼らが『特区で獣医学部を新設したい』という希望を聞いた上で担当部署の官僚を紹介していても何の問題もないし、更に言えば、誰と面会してどんな会話を交わしたかを忘れても何の問題はない。与党議員は、ヒラの1年生でさえ年に数百人から数千人と面会する。首相ともなれば面会人数は物凄い数になるので、3年前に誰とどんな会話をしたかなど、全て記憶しているほうが不自然です。ただ、安倍首相と加計孝太郎氏は長年の友人関係なので、加計氏が獣医学部の新設を目指していることを知らなかったというニュアンスの発言は無理がある。別に個人的な友人として知っていることは何の問題もないので、全て堂々と事実を述べていれば余計な疑念を持たれなかったのです」

――なるほど。
池田「そして今回、愛媛県が明かした文書がきっかけで、当時の内閣府地方創生推進室次長だった藤原豊氏が虚偽の出張報告書を提出していたことが判明しました。藤原氏は、加計学園の本部がある岡山県から愛媛県まで加計学園の車で移動したにも拘わらず、内閣府に提出した出張記録に『官用車を使った』と嘘を記入していた。でも、抑々内閣府は地方に支局が無いので、地方に官用車などある筈がないのです」

――存在しない官用車を使ったと報告をしたってこと? 何て杜撰な嘘なんだ…。
池田「つまり、加計学園の問題が無駄に長期化した根本の原因は、安倍首相の“不要な誤魔化し”と藤原氏の“杜撰な誤魔化し”にあるのです」

――しかし、頭がいい筈のキャリア官僚が、何でそんなバレバレの虚偽報告をしたの?
池田「藤原氏は当時、経済産業省から内閣府に出向していた立場でした。経産省というと財務省や外務省と並ぶ主要省庁のように思われがちですが、実際には権限や予算の少ない影が薄い役所。だから、リアルな利権に触れた経験も、組織的な隠し事をした経験も無い。それが隠し方が杜撰だった原因です」

――どういうこと?
池田「経産省の予算規模は1兆2800億円程度で、他の主要官庁と比べて極端に少ない。例えば厚労省は30兆円以上で、国交省は7兆円強です。経産省が如何にショボいかがわかるでしょう」

――意外だな。
池田「予算が少ないだけではなく、他省に比べて所管する業界への許認可と監督・指導権限も圧倒的に少ないので、影響力が小さい。だから経産省は、他省に比べて緊張感が無い雰囲気なんです。だから藤原氏は、存在もしない官用車を使った等というバレバレの出張報告を平気で提出し、チェックする側もそんな書類をスルーしてしまった。私は現役秘書時代、農林水産省、国交省、厚労省、防衛省等の官庁が握る巨大な利権の奥深くに数多く直接触れてきました。だから、官僚たちがどのようにして省益を守り、利権を拡大し、決して誰にもバレず極秘裏に物事を進めるか、その手法を熟知しています。彼らの周到な各方面への根回し術や、国民世論の操作能力は、見事と言うしかないレベル。彼らがどういう手口で国民と政治家を騙し、国と国民に甚大な損害を与え続けながら、自分たちの利権のみを追求しているのか。それはまた次週以降にお話ししたいと思います」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2018年6月11日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 安倍政権
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR