最先端医療・農業・観光・カジノ…年内2万2000円説も――2015年“上がる株20銘柄”はこれだ!

今年の“アベノミクス相場”はどうなるのか。5日の大発会は揉み合いの末に42円下げのスタートとなったが、この日、大和証券グループ本社の日比野隆司社長は日経平均株価の見通しをこう述べた。「今年は去年以上に期待できる年だと思っています。2万2000円も視野に入る」

翌6日は、原油価格急落を背景に欧米株が下落した流れを引き継ぎ、日経平均株価も続落し1万7000円割れとなったが、市場関係者の鼻息は相変わらず荒い。「年内高値2万円というのが市場のコンセンサス。2万2000円を超えても驚きはありません」(岡三証券ストラテジストの小川佳紀氏)。それもそのはず。猛烈な上げ圧力を持つ“官製相場”は今年も健在だからである。昨秋の“日銀ハロウィン追加金融緩和”により、株価を押し上げる日銀マネーは株式市場に年間3兆円流入する。約130兆円という世界最大規模の年金運用を行うGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、運用比率を変更して“国債から株へ”と大転換した。ラジオNIKKEI記者の和島英樹氏が言う。「この外部環境に加えて株価上昇に直結する“円安・原油安・低金利”というトリプルメリットが整っている。後は成長戦略を具体化できれば、長期的にはバブル崩壊前高値の3万8915円に向かうトレンドになる可能性もあります」。個人投資家も目を光らせている。40年弱の投資キャリアを持ち、現在も約40銘柄を中長期で保有する櫻井一良氏は“買いのタイミング”について次のように語る。「最近の相場はボラティリティ(価格の変動)が大きい特徴があります。昨年の日経平均でも1000円程下落して再び上昇に転じた局面がありました。1月~2月前後と、4月と、9月~10月の3回です。今年も日経平均がストンと500~1000円下がった時は“オイシイ株を安く買える”絶好のタイミングだと思います」

では、何を買うべきか。キーワード別に、プロたちの指南を聞こう。




「相場は生き物。狙う銘柄はトレンドを見極めて、臨機応変に変える必要がある」と指摘するのは、株式・投資評論家の大岩川源太氏だ。「1月から2月にかけては大きく噴き上がるのではなく、上値が重くなると見ています。こういう時はトヨタや新日鉄ではなく、値動きが軽い中小型株などの“軽量級”がいい。逆に年後半は“引けピン(年末高値)”に向けて動くのでファナックやパイオニアなど大企業を狙いたい。ただし、夏に発表される第1四半期決算の数字は要チェックです」。外国人観光客増加がフォローになる銘柄を挙げるのは、前出の小川氏だ。「円安は1ドル=130円近くまで進むと見ており、今後も外国人観光客は増加するはずで、百貨店や免税店・家電量販店は収益拡大の絶好のチャンス。ここではビックカメラとラオックスを推します。外国人旅行者が食べたがる日本食関連や製菓メーカーも株価上昇期待が高まる。銘柄は、丸亀製麺などを運営するトリドールとカルビーを。また、日本の中古品の品質が高いことに驚き、買い物をする旅行者も多くいるので、中古品販売のコメ兵も」。訪日外国人の1人当たり平均旅行支出額は13万6693円、総額では1兆4167億円ものビッグマネーである(観光庁『平成25年訪日外国人の消費動向』)。円安は輸出企業だけでなく、外国人需要をすくい取れる内需企業にとっても商機に繋がることは間違いない。大岩川氏と小川氏は共に“水素エネルギー関連株”もピックアップした。水素エネルギーを使用した燃料電池自動車の開発が進む中、2020年東京五輪後に選手村跡地を『水素ステーション』とする構想も明らかに。両者が注目するのは岩谷産業や大陽日酸といった銘柄だ。

アベノミクス成長戦略の1つ、最先端医療やバイオに注目するプロも多い。投資情報を扱うフィスコの村瀬智一アナリストは“医療・介護ロボット”の可能性を指摘する。「少子高齢化が進み、介護現場では“人力から機械へ”という流れが生まれると思います。筑波大学発のロボットベンチャー企業で、ロボットスーツ“HAL”を開発したサイバーダインは注目です。医療・介護ロボットの開発に加え、人が重い荷物を持ち上げる時に装着することで楽に作業が出来るアシストロボットの開発も進めています。同じジャンルから菊池製作所も推します」。2銘柄とも、株価はピーク時から大幅に下げている。仕切り直しの波に乗るなら今かもしれない。前出の和島氏も医療分野を重視する。「昨年11月に改正薬事法と再生医療新法が施行されました。臓器の再生やガン治療の最先端分野でブレイクスルーが起きる可能性があります。ガンの免疫細胞療法支援に関わるタカラバイオやテラ・メディネットの3銘柄の値動きはまだ動意づいていませんが、一気に噴き上がるかも」。もう1つ、和島氏は農業も注目セクターに挙げる。「TPPの妥結が迫る中、従来型のやり方に捉われない挑戦をする農業関連企業があります。日本の農業はアジア各国から非常に評価が高い。積極的に海外進出を狙う日本農薬・クミアイ化学工業・イハラケミカル工業の株価は見ておいた方がいいでしょう。新潟地盤のホームセンター大手・コメリも農家向け資材を手厚く揃えることで、他社より農業関連売上高が非常に高い特色があります」

近年のマーケットの“材料”として浮かんでは消え、消えては浮かぶのが“カジノ銘柄”である。黒岩アセットマネジメント代表取締役の黒岩泰氏は“本命と大穴”の銘柄を提示する。「超党派の議論の末に実現への道筋がついた時、真っ先に投資家が買うのは海外でのカジノ運営実績があるセガサミーホールディングスでしょう。しかし、私は娯楽施設などの内装や音響工事に強いインターライフホールディングスを爆騰期待の“穴株”と見ています」。これまで20銘柄を紹介したが、最後に“日経平均2万円時代”に狙うべき最大のお宝銘柄・IPO(新規上場)株にも言及したい。昨年77社あったIPOは、今年は100社に達するとの見方もある。上場後の成長性にベットする手は上昇相場では有効だろう。現在、投資家の熱い視線を集めているのは、自動車自動運転システム開発のZMPやゲーム開発のAiming(エイミング)・Donuts(ドーナツ)などである。また、福岡など全国8店舗で“外国人専用の免税店”を展開するジェイティーシーも、2012年2月期は38億5000万円だった売上が今期は約250億円に達する見込みで、上場が近いと噂されている。IPO銘柄が上場後に爆騰し手が出ない人には“IPO関連株”がおススメだ。もし前述のZMPが上場して人気を集めた場合、同じ自動運転のソフト開発を手掛ける図研エルミックやルネサスエレクトロニクスが“連れ高”になる可能性が高いからだ。胎動する大相場、あなたは何をいつ買いますか?


キャプチャ  2015年1月15日号掲載


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