郵政上場・カジノ&リニア・ロボット銘柄…注目テーマで見えた今年動く“株”――6月“日経平均2万円超え”に今から備えよ!

世界的な株安で始まった2015年の株式市場。しかし、景気腰折れの気配はまったくない。昨年を上回る100社の新規上場、流入する年金マネー…期待が膨らむ1年を見通した!

昨年末、ニューヨークダウは一時1万8000ドルの大台を突破。日経平均株価も1万8000円寸前まで戻した。しかし――。30日の大納会では1万7450円止まり。明けて5日の大発会も1万7408円。6日にはさらに下げて1万6883円と暴落。原油価格の大幅安が原因だが、予想以上の波乱の幕開けとなった。が、経済評論家の須田慎一郎氏はこう見る。「2015年の株価は明るい方向にいくと思います。国内株は日本郵政が上場するので投資意欲は上がるでしょう。それと円安の恩恵を直接受ける輸出企業が、引き続き株価を引っ張るはずです」。試練の幕開けとなった2015年だが、アナリストたちの見通しはけっして暗くはない。「“未年は辛抱”といわれ、例年相場的にはあまりよくないとされますが、僕は日経平均株価は1万7500円から2万1250円のレンジと見ています。6月から7月にかけて2万円を超えるでしょう。その後は夏枯れで下げて、9月・10月には郵政3社が上場して再度上昇に転じる。それが引けたら1万9000円程度というのが僕の日経平均株価の予想です」。そう語るのは、SBI証券投資調査部シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏。

経済誌が「バブルがやってくる!」と声高に報じているように、今年は好材料が揃っている。経済評論家の上念司氏はこう語る。「日銀による第2次追加緩和と、安倍政権の大型財政政策が車の両輪のように日本経済を引っ張るでしょう」。今年は、政府が運用する年金マネーが日本国債から日本株へと大幅に切り替わる。約20兆円が株式市場に流れ込むことも、株高を後押しする。本誌は藤本氏に加え、株式投資情報サイト『日本インタビュ新聞社』の犬丸正寛代表取締役社長、同社シニアアナリストの水田雅展氏の3氏に注目銘柄を挙げてもらった。なかでも下の3社は、各氏の推奨が重なり合ったきわめて注目度が高い銘柄。奇しくもすべてが産業用ロボット関連銘柄となった。




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もっとも、消費増税・和食の世界遺産登録・W杯や錦織圭選手関連など話題が豊富だった昨年に比べると、今年はテーマが乏しいと藤本氏は言う。「それでも挙げるならカジノ関連です。カジノ法案は今年通常国会で通さないと、2020年の東京オリンピックに間に合わない。地方創生も今年のテーマですし、4月の統一地方選で負けられない安倍首相は、春までに決めるはずです」。沖縄が誘致を見送り、候補地は一気に絞られてきた。「ポイントは大きな客船が着けられるかどうか。東京・お台場だとレインボーブリッジを通れない。横浜の山下埠頭は菅官房長官の地元なので堅いですし、大阪の夢洲もほぼ確定だと思います」(同)。沖縄が辞退したいま、にわかに活気づいているのが九州だ。「長崎のハウステンボスと宮崎のシーガイアの一騎討ちです。運営会社のHISとセガサミーの直近の株価を見るかぎり、市場は明らかにHIS・長崎ハウステンボスの勝ちだと見ているようです」(同)。これまでラスベガスやマカオに遠征していた日本の富裕層や外国人旅行客も大勢やってくるチャンス。横浜銀行・京浜急行もカジノの横浜誘致を見越し、社内にカジノ室を設置した。横浜の中堅ゼネコン『工藤建設』は受注しなくても思惑で上がるので、爆発すれば株価300円も夢ではないと藤本氏。

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一方、9月着工のJR東海のリニア中央新幹線も見逃せない。「いま、マーケットで盛り上がっているのは日本コンベヤです。トンネルを掘って出てくる土砂を運搬するときに、トラックよりもコンベヤのほうが優位性があるからです。ゼネコン以外にも、こうした意外な銘柄が来そうです」と藤本氏は指摘する。では、最注目のロボット関連はどうだろう。「ロボットは非常に夢のあるビジネスで、今のところサイバーダインや、介護用の装着用ロボを手がける菊池製作所が盛り上がっています。私が本命視しているのが、日本電産とオムロン。ロボットに欠かせないモーターとセンサー技術で他社の追随を許さない。サイバーダインはオムロンと技術提携して株価が上がっています。ベアリング(軸受け)の会社であるハーモニックドライブシステムズもロボット銘柄です」。もうひとつのテーマが自動車の自動運転技術だという。藤本氏がこう続ける。「メガネチェーン店“J!NS”を展開するジェイアイエヌが面白い。デンソーの技術サポートを受けて、自動車の自動運転用の次世代メガネの開発を進めている。自動車会社にとっては自動運転はものすごく可能性のある分野ですから」

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2015年は未来へつながる、将来性あるテーマが勢揃いだ。日本インタビュ新聞社の犬丸正寛社長は2015年相場をこうみる。「安倍政権3年めとなる今年は、芝居にたとえると“アベノミクス劇場”の第2幕の開演です。第1幕が世間に大量のお金をバラ撒く、いわゆる金融の量的緩和による円安誘導が見どころでしたが、第2幕はいよいよクライマックス。大都市圏や大企業だけでなく、地方や中小企業が元気になるシナリオを期待します。今回は、地方創生銘柄・新技術銘柄・規制緩和銘柄(カジノなど)を中心に挙げてみました。さらに楽しみなのは、新規公開株が今年も約100社(昨年は約80社)と非常に多いことです」。一方、株式評論家で同社シニアアナリストの水田雅展氏はこう語る。「2015年のポイントは、①アベノミクスの成長戦略と岩盤規制の突破口を開く具体策、②米国の利上げ開始時期と米国株の反応です。為替は基本的にドル高・円安傾向であり、日本経済のデフレ脱却に向けて、日経平均株価2万円はあくまで通過点だと考えます。輸出企業や金融・インフラなどのアベノミクス関連銘柄はもちろん、装着型ロボットスーツ・自動車の自動運転技術・次世代バイオ燃料・再生医療といった夢のあるテーマ関連にも注目しています」。焦らずじっくりと仕込もう。


キャプチャ  2015年1月27日号掲載


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