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【タブー全開!政界斬鉄剣】(182) イラン外交で世界に赤っ恥を晒した安倍首相は何故無傷で済んだのか?

池田「先週号で私は、『安倍首相のイラン訪問は無難な成果を上げるだろう』と述べました。安倍首相の訴えは『平和的に話し合うことの重要性を確認しよう』ってだけなので、若しイランが本音ではアメリカと話し合う気がなくても、表面的には平和を望む姿勢を見せておくのが通例だからです。ところが、イランの最高指導者であるハメネイ師は、『ドナルド・トランプ大統領が意見を交換するに値する人物だとは考えていない』と、話し合いを明確に拒絶した。更にイラン近海では、日本のタンカーを含む2隻の船が何者かから攻撃を受ける異常事態まで同時発生したのです」

――大事件だよな。何故か日本では大きく報道されないけど。
池田「安倍首相も心底驚いた筈です。この事件が誰の犯行なのか真相は不明ですが、考えられる可能性は3通りです。先ずは、アメリカの主張通りにイランだった場合、果たしてイランに何のメリットがあるのでしょう? 安倍首相はイランに新たな圧力を加えに来たわけではなく、ただ『平和的にやろうよ』と呑気な話をしに来ただけです。自国に無害の国とのトップ会談の最中に物騒な事件を起こして世界中から反感を買うことに、メリットなどありません」

――じゃあ誰なんだろう?
池田「次の可能性としては、テロ組織等の第三者が挙げられます。でも、テロ組織なら自らの犯行を誇るのが一般的で、通常は犯行声明を出すものです」

――ってことは…?
池田「最後の可能性は、真犯人がアメリカかその協力者の場合です。イラクのサダム・フセイン元大統領やシリアのアサド大統領、リビアのカダフィ氏、北朝鮮の金正恩委員長等、アメリカが意図的に誰かを“世界の悪者”に仕立て上げた例は数多くあります。『イラクに大量破壊兵器がある』と強引な論法を証拠もなく主張して戦争を始めたり、巧妙に相手からの攻撃を誘導したり偽装したり、“黒い過去”は数え切れないほどある国です」

――確かにそうだよな。
池田「アメリカが直接手を下していなくても、中近東には大のイラン嫌いで、アメリカと超親密な関係のイスラエルがいる。イスラエルが安倍首相のイラン訪問を『イランを孤立させる絶好のチャンスだ』と見て、極秘の軍事作戦を実行しても不思議ではないし、それをアメリカが黙認する可能性も高い。アメリカが襲撃事件発生の直後から素早くイランへの非難や国連の制裁強化を働きかけているのを見ると、100%ないとは言い切れない印象です」

――点数稼ぎに呑気な話をしに行った安倍首相の知らぬ間に、陰謀が渦巻いていたのか?
池田「何れにしても私たちにとって重要なのは、この事件が日本にどんな影響を与えるかです。安倍首相は、国会終盤の大事な時期に強行日程でイランを訪問しました。国会よりも優先させてまで強行した外交で、成果を上げるどころか相手国から明確に拒絶され、同時に日本船まで攻撃されて顔に泥を塗られ、世界に赤っ恥を晒したのです」

――そういうことになるよね。
池田「本来であれば野党やメディアに集中攻撃をされて、与党内からも倒閣運動が起きて政権が吹っ飛ぶような大失態です。ところが日本では、老後の2000万円不足問題が連日のトップニュースで、麻生太郎財務大臣だけが集中攻撃に晒されている。二番手のニュースは高齢者の運転事故ばかり。安倍首相はほっとしたことでしょう。野党やメディアが何故か事件の本質に無関心なので、多くの有権者はこの事件で『日本船も誰かの攻撃対象なのか。物騒だな』と感じただけでしょう。そういう時の選挙は保守派有利に傾くものです」

――参院選が目前か!
池田「安倍首相は、実際には外交で政権が吹っ飛ぶくらいの事態に巻き込まれたのに、結果的には与党有利な展開になっている。安倍さんは本当に運がいい人だなということを、改めて痛感させられた一件でした」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2019年7月8日号掲載
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テーマ : 安倍政権
ジャンル : 政治・経済

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