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【タブー全開!政界斬鉄剣】(190) あおり運転問題では“あおられる側”の無自覚なルール違反にも注目すべきだ

池田「今週は、悪質なあおり運転を行なって、他のドライバーに暴行まで加えた男の事件に触れるべきでしょう。この問題は、凶暴な男が起こした単なる刑事事件として、彼の特異な人物像を興味本位で追及して終わりにしてはならないと思います」

――加害者以外にも問題点が?
池田「この事件の背景には、“ドライバーのマナー”・“テレビの報道姿勢”・“警察組織の腐りっぷり”の3要素が見え隠れしています。ここで言う“ドライバーのマナー”とは、事件の当事者だけではなく、全ドライバーが対象です。最近、世間の運転モラルが低下しているなと感じている人は多いと思います。例えば、教習所でキープレフトの原則を習った筈なのに、追い越し車線を走行車線の車と同じくらいの速度でいつまでも走る人が明らかに増えている。走行車線に車両がいないのに追い越し車線を走り続ける人も多く、酷い場合は、こちらが追い越そうとする寸前に走行車線から右に突然車線変更をされて、ヒヤッとした経験を持つ方も多い筈です」

――確かに。しかも、真面目そうなドライバーに多いんだよね。
池田「そう。悪そうなクルマやスポーツカーならある意味で納得なんですが、そういう危険な運転をしている車の運転席を覗いてみると、ほぼ全員がごく普通の善良そうな見た目のドライバーばかりなのです。つまり、ルール違反を犯す人の多くは、それがルール違反であることすら意識しておらず、大きな速度超過さえしなければ安全運転だと思い込んでいる可能性が高い」

――そうなんだろうね。
池田「今回の事件の映像を見る限り、加害者が無法極まりない卑劣な犯罪行為をしたことは明白です。しかし、罪の意識もなくルールを無視する“真面目なのに悪質なドライバー”がいる以上、運転マナー改善の取り組みも並行してやらないと、あおり運転だけを撲滅するのは難しいでしょう。私は今回の事件をきっかけに、全ドライバーが運転のルールとマナーの再確認をする必要があると思っています」

――“テレビの報道姿勢”とは?
池田「この事件を報じるテレビ番組が使用する映像ですが、映像提供者への配慮なのか、他の意図があるのか、100%加害者だけが悪いように見える編集が施されています。そしてコメンテーターたちは、この事件で逮捕された男に当てはまりそうな刑罰を聞き、『もっと厳罰にしろ!』というニュアンスの発言を連発しています」

――間違っているの?
池田「彼らは常日頃、例えば政治家が誰かの為に法律の範囲内で役所等に口利きをしたことが発覚すると、『圧力だ!』『利権だ!』等と絶対悪として非難している人たちです。つまり、国民が選んだ政治家さえも法律の運用に口を出してはならないと普段から訴えている人たちが、同じ口で『今回の事件に関する法律の運用はおかしい』と公共の電波を使って異議を唱え、中には『法律を改正しろ!』と主張する人までいるのです。しかも、“国民の声を代弁している”という体で発信しているから悪質です。何故なら、それはテレビが権力者になる為の手段として国民を利用していることに他ならないからです」

――そういう側面もあるか。
池田「メディアが国民を感情的に煽り、その結果、政治を動かす手法が通用すること自体、民主主義のレベルがかなり低い国のやり方だと言えます。情報を発信する側も受け取る側も、一度冷静になって根本から考え直す必要があるように思います。そして最後に、警察です。今回のあおり運転事件で明らかになったのは、メディアが大騒ぎして国民世論を煽らなければ決して動かなかったであろう警察のダメさ加減です。ストーカー問題等でも同様ですが、明らかに被害に遭っている人が目の前にいるのに、何故警察は動かないのか? この原因を、次回は具体的な事例を交えて解説したいと思います」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2019年9月9日号掲載
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