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【私のルールブック】(214) 芸能界と嘘(後編)

前回は“嘘”をテーマに、私の勝手な考えを綴らせて頂きました。週刊誌にスキャンダルをすっぱ抜かれ、直撃される。人間だからついつい嘘を吐きたくなるものだが、今の時代、芸能記者さんもそれなりの裏取りなくして記事に起こすことはできない為、嘘を吐くことは火に油を注ぐことにしかならないのでは…とまぁ、ざっくりとこんな感じの内容だったと思うのですが、「じゃあ、お前は何があっても嘘を吐かずに正直申告するんだな?」といった声が聞こえてきそうですよね。で、私も真剣に考えてみました。私が結婚をしていたとする。にも拘わらず、隠れて他の女性と不倫関係にあった。そんな時、とある週刊誌に写真を撮られてしまいました。2人でホテルに入って行くところと出て行くところをばっちりと。翌日、記者の方に直撃されます。「××さんという女性、ご存知ですか?」「えっ、知らない? ×月×日、××さんとホテルに行かれましたよね?」。

「えっ、確かにホテルには行ったけど、仕事の打ち合わせをしていただけ? 仕事の打ち合わせをホテルの部屋で、しかも朝までするんですか?」「えっ、打ち合わせの後に一緒にDVDを観て、気がついたら朝になっちゃっていた?」「それでいいんですね?失礼ですが、52歳にもなってそんな子供騙しが通用すると思っているんですか? 恥ずかしくないんですか!」。いやぁ、書いているだけで何で変な汗が出てくるんだろう? で、結論から言いますと、「××さんご存知ですか?」と訊かれ、身に覚えがあったら、即座に観念すると思います。だって、思い当たる節があるんだから。で、記者さんが調べ上げた事実関係を基に、更に詳細に問い詰められるんでしょうね。そうなったら、もう細かいことはどうでもよくなっちゃうかな~。「そこは貴方の仰る通りですが、あの部分はちょっと事実とは異なります」とは言わないと思います。ちっちゃく抵抗したところで、不倫関係にあったということが全てなわけですから、全面降伏するのではないかと…。

ただ、だからといって私が正直者ということではありません。遡れば結構な数の嘘を吐いてきましたし、これからも充分嘘を吐く可能性はあるわけで。ですが、こんな時こそ意外と年齢が大きいと思っているんです。だって、嘘を吐くって疲れるから。もうね、50過ぎて無駄に疲れるのは嫌なんですよ。それでなくても、仕事とワンコ&ニャンコのお世話で手一杯なんですから。何より、一度嘘を吐いてしまったら最後、ばれるまで嘘を吐き通さなければならないわけでしょ。場合によっては、ばれない為に嘘を重ねなければならない場面だって出てくるわけで。そんなのもう耐えられないんですよ。そんな罪悪感をどこかで抱えるぐらいなら、潔く白状しちゃったほうがどれだけ楽か。とはいえ、人間は咄嗟に何かと何かを天秤にかけ、かなりの確率で目先の都合の良いほうを選択してしまう生き物でもありますから、私だって当事者になってみないとわからないわけです。ただ、「最早嘘が通用する時代ではない」と私は感じているので、出来る限り正直でいるよう努めております。あくまでも出来る限りですけどね。ふふっ。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2019年9月12日号掲載
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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

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