FC2ブログ

【タブー全開!政界斬鉄剣】(207) 期間限定の好景気(でも悪性)の内に大胆に変えないと日本は転落する!

池田「今週は令和初の新年ということで、日本の中長期的な未来を展望したいと思います。先ずは、日本が置かれた環境を頭に入れておくべきでしょう。今、世界は大きな混乱期に入っています。約20年前までは自由経済と自由貿易が世界のトレンドであり、常識でしたが、最近の世界経済は排他的なブロック化が進んでいる。アメリカのドナルド・トランプ大統領、イギリスのボリス・ジョンソン首相、中国の習近平国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領等、主要国は他者に非寛容なリーダーたちで溢れています。更に、北朝鮮の金正恩委員長も日本にとって大きな脅威だし、ドイツやフランスでも移民排斥を強硬に訴えるような勢力が、国民の支持をどんどん拡大しています」

――世界はこれから殺伐とした雰囲気になっていくのかな?
池田「残念ながら、このトレンドは暫く変わらないでしょう。一方、我が国の未来はどうか? 日本は外交や国際問題をアメリカ任せにする習慣が染みついているせいか、世界の混乱が日本に及ぼす影響を深刻に受け止める雰囲気が足りないように感じます。低迷が続く経済に加え、止まらない少子高齢化、安心できない老後の年金問題等から、『日本の未来って色々無理なんじゃないの?』という閉塞感が拡大し、広い視野で日本の将来を考える余裕がないのです」

――確かにそれは感じるね。
池田「しかし、本当に日本の近未来は 暗いのでしょうか? 実は、意外にもこれから20年程は好景気が訪れると私はみています。その最大の理由は、国に入る相続税収入です。日本の相続税制度は、実質的には個人資産の7割くらいを奪い去る共産主義国家も驚く程の悪徳なものです。日本の個人資産は総額1860兆円程あるとされており、その約8割が65歳以上のもの。日本の平均寿命は85歳くらいですから、今後20年でその多くが亡くなるわけです」

――国の収入が物凄いことになるのか!
池田「そうです。20年間でざっくり1000兆円は国庫に入る計算です。所得税、法人税、消費税等通常の税収以外に、1年当たり50兆円ですから、物凄い金額です。これらの税金は、防災対策やインフラ整備等のハードウェア的な公共事業は勿論、様々な助成金や補助金、政府系金融機関を通じた融資等、ソフトウェア的な公共支出にも適用されるでしょう。少子高齢化で苦しい年金制度や健康保険制度等も維持できるし、国防費も増強できる。公務員の人件費も肥大化させるでしょう。まさに“相続税バブル”とも言える状態で、超大型のバラマキが継続して発生するのですから、期間限定で景気が良くなるのです」

――素直に喜べない景気だな…。
池田「防衛費を倍増させたって痛くも痒くもありません。アメリカは東アジアの安全保障に関するリスクと経費を軽減したいのが本音ですから、日本にアメリカの兵器を大量に購入させた上で、リスクも分担させるでしょう。その代わり、安全保障における日本の国際貢献度を褒めちぎる趣旨のリップサービスも行なう筈で、日本の保守層が満足しそうな感じになる。それに加え、外国人でも社会保障を手厚く受給できたり、公務員を増やし続けたりすれば、共産・社会主義的な思想のリベラル勢力も文句をつけ難い状況にもなる」

――皆が満足じゃないか!
池田「だから危険なのです。誰も文句を言わなければ、深刻な問題があってもその流れが暫く続いてしまう。一時的でしかない莫大な相続税収入がなくなった後はどうするのか? 抑々、私有財産を子孫が真面に相続できない税制が正しいのか? 期間限定の経済的安定と平和を、個人資産の食い潰しでしか実現できないのなら、政治も行政も存在する意味などありません。私は、束の間の経済力を享受できそうな今後10年間こそ、日本の転落を防ぐ為の政治や行政システムの大胆な改革を実行できるラストチャンスではないかと考えています」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2020年1月27日号掲載
スポンサーサイト



テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR