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【タブー全開!政界斬鉄剣】(208) 秋元司議員の逮捕劇はカジノ利権を検察と警察が守る為の威嚇行為だ!

池田「今週は、カジノを巡る逮捕劇の裏に、役人たちの醜い権力闘争が存在しているというお話です。昨年末、東京地検特捜部は秋元司衆議院議員を収賄容疑で逮捕しました。IR法の目玉であるカジノ事業への参入を目指す中国企業から金品を受け取ったとの容疑です。実は、私と秋元氏は秘書仲間として、約30年前からよく知る間柄です。彼は衆議院で当選3回に加えて、長い秘書歴と参議院議員の経験も持ち、カネの取り扱いはプロだった筈なのです。それなのに、怪しげなブローカーを通じてカジノ絡みの金品を受領したのなら、その脇の甘さに弁護の余地はありません。ただ、今回の逮捕劇は、カジノ利権を確保しようとする検察の思惑が露骨に出たものであることも知っておくべきです」

――カジノ利権を検察が!?
池田「事件の基本的な構図は、秋元氏がIR担当の内閣府副大臣だった2017年秋に、カジノ参入を目指す中国企業とその顧問のブローカーから現金を受け取ったことが収賄に当たるというものです。しかし、この論法には無理があります。何故ならな、副大臣はおろか、内閣府のトップでもある安倍晋三首相も、事業者や自治体に有利な取り計らいをできる権限など持っていないからです」

――そういえばそうだな…。
池田「カジノ事業者にライセンスを発行できる機関はカジノ管理委員会だけです。カジノをどこに 設置するのかを決める権限は国土交通大 臣にあります。秋元氏は当時、内閣府のIR担当の内閣府副大臣と国土交通副大臣を兼任していましたが、そのどちらの役職にも決定的な権限などありません。つまり、収賄罪の成立に必要な要件である職務権限が秋元氏にはないわけで、カジノ絡みの収賄罪で立件できる可能性は低いと私はみています」

――検察はそれを承知の上で逮捕に踏み切ったってこと?
池田「彼らは法律の専門家ですから、明らかに確信犯です。検察の本当の目的は、カジノ利権の確保でしょう。IR基本法の成立以降、各省庁は水面下でカジノの支配権を得ようと勢力争いを繰り広げていました。その結果、カジノ管理委員会のトップには検察OBが就任することになった。つまり、法務省の勝利。そして、委員会の実権を握る事務局のトップには警察庁OBが就任した。他の省庁に比べてギャンブル利権やおいしい天下り先が少なかった法務省や警察庁の幹部たちは、狂喜乱舞した筈です。しかし、IR基本法には検察や警察にとって心配な点がある。カジノライセンスの発行はカジノ管理委員会の権限ですが、カジノをどこに設置するかの権限は国交大臣にある点です」

――つまり、検察・警察のタッグと国交省がカジノ利権の縄張り争いをしているのか!
池田「そうです。国交省はインフラ整備を通じて国民生活と距離が近い役所なので、『橋を造ってくれ』とか『防災予算を増やしてくれ』といった地域からの要望を伝える政治家たちとも関係が深い。となると、政治家から国交省を通じてカジノ利権に手を出されることが十分に考えられるのです。だから検察は、秋元氏の逮捕を通じ、利権争いの“敵”である政治家を強く牽制したわけです。検察は更に、カジノ関係のセミナーで講演をして講演料を受け取っただけの下っ端議員たちの名前や受領金額をメディアにリークして、家宅捜索までやった。検察には守秘義務があるので、情報のリークは厳密には違法なのに、です」

――形振り構わずだね。
池田「これは明らかに、『少しでもカジノ利権に手を出したらパクるぞ!』という、政界に向けた検察の威嚇行為です。政治家はカネに汚く信用できないと言う のは簡単ですが、国民から選ばれたわけでもない役人たちが国民の代表を脅して好き放題やるのも大問題です。このままでは民主主義国家ですらなくなり、中国のように民意では何も動かない警察国家になる危険すらある。そんな裏テーマも頭に入れつつ、今後の権力闘争を注視するのも意義が深いかもしれません」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2020年2月3日号掲載
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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

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