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【私のルールブック】(233) 出演本数ランキングに思うこと

年末になると、タレント・俳優の出演本数ランキングなるものが発表されるらしい。バラエティーだけでなく、ドラマも含めてどれだけ多くの番組に出演したかを纏めたもので、因みに私は2014年にランクインして以来、6年連続でトップ10入りを果たしているようです。先ずは、素直に有難いと思うようにしています。そりゃあ、我々の商売は声を掛けて頂いてナンボですから、感謝しかないわけです。一方で、顔触れを見ると「なるほどな」と納得。要は私を含め、帯番組を担っている方が上位を占めているのです。そりゃあそうですよね。月曜から金曜まで、平日は連日顔を出しているわけですから。因みに、取材等で「現在、レギュラー番組は何本持っているんですか?」とよく訊かれるのですが、その際は『バイキング』(フジテレビ系)に『坂上どうぶつ王国』(同)に『坂上&指原のつぶれない店』(TBSテレビ系)にと、帯番組も一番組として説明せざるを得ないのですが、心の中では帯番組は5本計算にするべきと思っています。

基本、レギュラー番組は週に1回の放送ですが、帯となると週に5回の放送となるわけで。しかも各曜日で制作会社は異なるのが通常。ということは、スタッフさんの数も×5相当となり、必然的に×5の意思疎通が必要となるわけです。まぁ、帯番組を5本計算にしたところで何があるわけではないのですが、帯番組特有の大変さを愚痴っちゃったって感じですかね。すんません。で、出演本数ランキングに話を戻しますが、結局のところ何の意味があるのかなと。簡単に言ってしまうと、感謝こそすれ、ランキング入りして喜んでいる人は僅かとしか思えないんですよね。確かにひとつの目安にはなりますから、若手の芸人さん何には更なる飛躍に向けた発奮材料になるのかもしれません。ですが、ランキング表を見て一目瞭然なのは、大物の方はひとりもランクインしていないということ。ええ、これが現実です。因みに、ランクインしていなくても、収入は私たちの遥か上を行っていることでしょう。当然です。実績が違うんですから。そして…時代もね。

結局、数ではないんです。仕事は数で計るものではない。数を目安にする時期があってもいいけれど、数が全てではなく。数に惑わされてはいけない。数よりも、一つひとつの仕事にどれだけ有益な労力と無駄な時間を払えるか。その繰り返しが、スタッフさんや共演者の方々との深い関係性を、気がつけば持てていることに繋がるのかなと。その関係性が築ければ、たとえ年間の出演本数が減っていったとしても、生涯の出演本数で見れば行って来いになるかもしれないわけです。まぁ、理想論かもしれませんが、私は既に50過ぎのおじさんなので、そんな理想論で仕事と向き合うぐらいが丁度いいのかなと、おじさんだからこそ思うのです。なので、今年も各番組のスタッフさんや共演者の皆さんと、有益な時間と無駄とも思える飲みの席を重ねながら、突っ走るのではなく、トボトボ歩いて行こうかと思います。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2020年1月30日号掲載
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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

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