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【タブー全開!政界斬鉄剣】(210) 河井陣営に渡された1億5000万円は“買収選挙”に使われた可能性が高い!

池田「今週は、自民党の河井克行前法務大臣と妻の河井案里議員に纏わる政治とカネのお話です。取り上げたいのは、自民党本部が河井陣営に対して、参院選の公示前に計1億5000万円もの資金援助をしていた問題です。案里氏と同じ広島選挙区で自民党から立候補していたベテランの溝手顕正氏(※落選)への資金援助は1500万円だったことから、10倍もの格差はどうなんだとの批判があります」

――かなり不公平だよな。
池田「安倍首相や菅官房長官に近い河井氏と、ポスト安倍候補の岸田文雄氏を支える重鎮の溝手氏との代理戦争ではないかとの臆測も飛び交っていますね。私が永田町で実際に感じた肌感覚では、自民党内は今、物凄く重たい雰囲気になっています。その原因は、金額の不公平感というよりも、“河井夫妻へのカネの使われ方”に対する疑念と“党執行部の意思決定プロセス”への不信にあるように感じます」

――どういうこと?
池田「党本部は河井陣営に対し、昨年4月半ばから6月末まで5回に分けて計1億5000万円を振り込んでいます。4月半ばとは、案里氏に党からの公認が出た直後です。そして参院選は7月上旬から始まった。つまり、選挙戦の2ヵ月半前から投開票日までの約3ヵ月間で1億5000万円を使い切ったことになる。これは、選挙の実態を知っている者なら誰でも疑います。正当な手法の選挙戦で使い切れる額と期間ではないなと。秘書やウグイス嬢を数百人ずつ雇ったとでもいうのでしょうか? となると、河井夫妻が着服したか、現金による違法な買収選挙を行なったかのどちらかになってしまう」

――着服か買収!? どっちにしても極悪じゃないか!
池田「しかし、選挙のプロである二階俊博幹事長を中心とした党執行部が、河井夫妻等という格下の政治家から言われるがままにお金を振り込んだとは考え難い。着服の可能性は消して構わないと思います」

――じゃあ買収じゃん!
池田「その可能性は高い。買収選挙といっても、敵対勢力の支援者や一般有権者に『票を売ってくれ!』等と頼むわけではありません。現実の選挙における買収とは、自陣営の主立った選挙協力者に対して、『皆さんの本業のお仕事を中断してでも選挙運動を手伝って下さい!』等とお願いし、休業補償等の意味合いも含めた活動費としてカネを渡す場合が大半です。勿論、地元の有力企業や団体の幹部等に大金を持参して、組織ぐるみの投票をお願いする露骨な買収もありますが」

――今時そんな選挙が!?
池田「ここ20年は買収などほぼ耳にしたことがありません。だから皆、驚いているんです。『若しかして…買収か!?』と。嘗て買収が横行していた時代には、資金を政治家自身が集めていましたが、今は国民の税金が原資の政党助成金から資金が配られる。そんなお金を特定の候補者に多く払うという決定が、どのようなプロセスで行なわれたのかも、超重要な問題です」

――安倍さんか二階さんかな?
池田「広島の2人区に自民党から2名の公認候補を出す状況で、片方だけに10倍もの手厚い資金を支給するという異例の決定を、総裁への相談なしで実行するとは考え難い。若し本当に安倍さんが何も知らず、二階さんの独断だとしても大問題です。今回の非常に不透明な党執行部の意思決定プロセスがきっかけとなって、自民党議員の不信感が決定的に高まる危険性があると思います。今の雰囲気は、嘗て自民党が内部分裂の果てに野党落ちして細川政権が誕生した時期に似ている。当時は私も自民党にいたのでよく覚えていますが、その時も執行部の意思決定プロセスへの不信感が広まっていき、党内全体を妙に重たい空気が包んでいました。若し、現執行部が今回の問題を軽視して対応を誤れば、巨大な一枚岩に見える今の体制でも、あっさり崩壊する危険性だってあると思います」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2020年2月17日号掲載
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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

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