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【私のルールブック】(240) 気風の良い男たちの生き方

先日、気持ちの良い男に会いました。それは、小澤征悦君。番宣とはいえ、『坂上どうぶつ王国』・『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に立て続けに出演して下さり、そのサービス精神の旺盛さと礼儀正しさに感銘を受けました。何より、気風が良いんですよね。例えば、ダウンタウンなうは“本音でハシゴ酒”とサブタイトルが付いているように、お酒を飲みながらの本音トークが売り。しかし、何でもかんでもぶっちゃければいいのかというとそうではなく、ゲストの方の人となりが窺い知れるようなエピソードを披露して下されば、後はダウンタウンさんが如何ようにも面白可笑しく料理して下さるので、私は横で進行を務めさせて頂きながら、ダウンタウンさんを前に緊張はするかもしれませんが、素直な人ほど得をする番組なんだろうな~と肌で感じている次第。もれなく小澤君も緊張していたと思うのですが、何を訊いても正面から答えようとする姿勢が素敵で、そういった方は、たとえ答え難い質問が飛んだとしても、窮した様が可愛らしく映るんですよね。

そうなればしめたものといいますか、返答に困っている姿は答えているのとある意味一緒ですから、それ以上無理をする必要はないんです。そして、小澤君に驚かされたのは、それから数日後のことです。小澤君が突然、私の楽屋を訪ねて来まして、どうやら別番組に出演していたようなんですが、態々「先日はお世話になりました」と。40を過ぎて、中々できることではないと思います。これをやられちゃうとね、そりゃあファンになっちゃいますよ。「単純だな」と感じる方もいるかもしれませんが、他意のない能動的な礼儀正しさに勝るものはないと、私は思っているので。そういった点では、くっきー!も男前ですね。あんな顔してめちゃめちゃ礼儀正しいですし、義理人情に厚いですし、一緒にいて心地が良いといいますか、人としての安心感がある。私からお願いをして、今、くっきー!と進めているお仕事があるのですが、二つ返事でOKをして下さり、正直、頭が上がりません。

私の生意気な持論として、男が30も過ぎたら、事務所やマネージャーさんの意見もあるでしょうが、自分で判断しろよと。損得勘定だけでなく、損(=お金にならない仕事)と得(=儲かる仕事)を合わせてプラマイゼロぐらいが丁度いいんだよと。その気持ちで仕事と向き合っていると、お金にならなかった仕事で儲けられていたりするからと。くっきー!はまさにそれを地で行くような方で、小澤君とは違った意味で男前な、気風が良い男子なのです。ただ、くっきー!のボケはいまいちわからないんだよな~(笑)。色々な人がいるでしょ。でも、色々な人がいるから面白いわけで。でもでも、誰もが記憶に残るわけではない。人の記憶に残ろうとして残れるものでもない。意図的にどうのこうのというやり方もあるのでしょうが、それが意図的に見えているうちはまだまだで、身体に滲みついて初めて自分のものになるのかなと。ってことで、私も小澤君やくっきー!を見習わないとですね。歳をとっていようが、手遅れなんてないんです!


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2020年3月19日号掲載
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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

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