【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(16) 極端な主張を続けても世の中は最適化できない! “強い中立”をヨガに学べ!

手元に2枚の政治ビラがあります。1枚は「朝日新聞を読んでいると頭が狂う」等と書かれた右派団体のビラ。もう1枚は、「日本を戦争のできる国にしてはいけない!」みたいな左派団体のビラ。どちらも、ビラ一杯に強い言葉で主張を書き連ねています。主張内容は真逆ですが、こういうエクストリームなことを言う人たちは、実は右も左も共通点が多い。先ず、ちゃんと読むとあちこちで論理が破綻している。そして、意見の違う人の話を聞かずに対話を嫌う。まさに、左右両極は合わせ鏡です。自分たちのスタンスが“はっきりしている”彼らは、意見が反対の人だけでなく、中立の人々をも屡々敵視します。「正々堂々とやらない人間」だの「逃げているだけ」だの、“中立は罪”という論理を翳された時、貴方はどっしりと構えていられますか?

同じ中立でも、“弱い”のと“強い”のは全然違う。例えば、3.11以降の放射能への過剰反応・反原発デモ等の“左からのアジテート”に次々と呑み込まれた人。或いは、ちょっと検証すれば直ぐにウソとわかるような稚拙な反日叩きや、「日本は兎に角素晴らしい」という“右からの煽り”に脊髄反射しがちな人。こういう人たちは、揺さ振られ易い“弱い中立”と言えるでしょう。では、“強い中立”とは何か? 一言で言えば、自分の中にバランスを持っていること。“根無し草”ではなく、自立した人間であることだと思います。唐突に聞こえるかもしれませんが、この“強い中立”というものを体感できるのがヨガです。ヨガのポーズって一見何でもないようなものでも、実際はそれを維持するのが凄く難しい。体に力を入れ過ぎるとダメだし、かといって力を入れないと保てない。実は、僕は29年間ヨガを続けているんですが、それでもやる度に苦しい(苦笑)。ポイントは、体を微妙に動かしながらバランスを取ること。コアを緩く引き締めながらも、特定の部位に集中し過ぎる事無く、竹のように撓りながら絶えずアジャストする。体全体の何十兆という細胞の1つひとつにドブ板選挙を仕掛けるようにネゴシエートしていき、“神経”“筋肉”“骨”が一体となって動かなかった部分を動かしていく。すると、常に少しずつ揺れているけれど、それが全体としては“揺るぎ無い状態”になるんです。




エクストリームな人の議論というのは、ある一点について論敵の揚げ足を取ったり、批判を続けることが多い。けれど、それじゃ他人を説得できないし、複雑な世の中を最適化することもできない。ヨガに例えるなら、手先の向きに拘るあまり、いつの間にか全体が大きく傾いているような状態でしょうか。色々な考え方があるでしょうが、僕はヨガの目的を“自分と向き合うこと”だと思っている。自分が「こうしたい」という理想型と、「こうしかできない」という現実の間を探っていく。議論も同じで、本当の目的は全体を良くすること、落としどころを見つけることの筈です。大事なのはバランス感覚を持ち、折り合いをつけること。“正義と悪魔”“勝ち負け”というフレーミングでは、建設的な議論は生まれないんですよ。


Morley Robertson 1963年、ニューヨーク生まれ。父はアメリカ人、母は日本人。東京大学理科一類に日本語受験で現役合格するも3ヵ月で中退し、ハーバード大学で電子音楽を学ぶ。卒業後はミュージシャン・国際ジャーナリスト・ラジオDJとして活動。現在、『NEWSザップ!』(BSスカパー!)・『モーリー・ロバートソンチャンネル』(ニコニコ生放送)・『Morley Robertson Show』(Block.FM)・『所さん!大変ですよ』(NHK総合テレビ)等に出演中。新しい世界を生き抜く為の知恵が詰まった電子書籍『モーリーの“知的サバイバル”セミナー』シリーズも好評発売中。


キャプチャ  2015年6月1日号掲載


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