千葉少女監禁・生き埋め殺人事件は再び起こり得る! 凶悪化するホスト、その悪質過ぎる儲けの手口――「キャバクラで働いてツケを返してくれないと俺が殺される」と脅迫…強制的に風俗で働かされて心を病み、自殺未遂を繰り返す女性客たち

口には詰め物を入れられたまま粘着テープで塞がれ、両腕には結束バンドをされたまま土中から遺体が発見。あまりにも残忍過ぎる手口が明らかとなった『千葉少女監禁・生き埋め殺人事件』。被害者の野口愛永さんは、18歳にしてホストクラブに多額のカケ(売り掛け=ツケ)や借金があったとされ、こうした金銭トラブルが事件の動機となった可能性が高い。また、主犯格と見られる18歳の少女は、「担当のホストを野口さんに取られると思った」と供述している。10代の少女たちをここまで虜にするホストの手口とは、如何なるものなのか? (取材・文 上野友行)

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「ホストに関わる凶悪事件は、また起こり得る」と危機感を募らせるのは、『歌舞伎町ホストクラブ協力会』の北条雄一会長だ。「僕らの時代、ホストの客と言えば女性経営者や女医・女優、又は資産家の娘さん等、懐に余裕のある方が殆どでした。ところが、近年のメイン客層はキャバクラや風俗で働く若い女性。一般の女性よりは多少自由にお金は使えても、やはり若いこともあってお店や担当に嵌り過ぎてしまい、トラブルや事件に至る例が急増しています」。今回の事件が象徴するように、近年目立っているのが女性客同士の揉め事だ。同じホストを指名している女性に対し罵声を飛ばしたり、陰口を叩くことがきっかけの大半で、店内で掴み合いの大喧嘩を繰り広げる者も少なくない。その際、投げつけたグラスで怪我をさせる等は序の口で、過去には消火器の中身を撒き散らして、店ごと営業停止に追い込んだ客までいるのだそうだ。また、昨年末に“ホスト好き”を公言する某女医タレントを脅迫した容疑で23歳の風俗嬢が逮捕されたように、店内でのトラブルをきっかけにインターネットで誹謗中傷を繰り返す者も少なくなくない。特に、地方の店舗ほど揉めた相手の情報が割れ易い為、「男に頼んで復讐してもらう」ような泥沼の“戦争”に発展し易い訳だ。「確かに、指名客同士の競争心を煽るのはホストのテクニックなのですが、こうした揉め事を起こしてしまうのは己の管理力やカリスマ性の無さ。本来、ホストとしては恥ずかしいことです。ただ、最近はそう考えないホストも多く、トラブルを武勇伝のように語っている若い子も少なくありません」(同前)。寧ろ、若手ホストたちの常識の変化が客層の変化を招いたようだ。




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それでは、具体的にどのようなテクニックで若手ホストたちは女性客を虜にするのか? 「残念ながら、業界全体で目立つのはとても褒められた手口ではない」。そう語るのは、歌舞伎町のホストクラブ経営者・A氏だ。「先ず、前提として10代後半~20代前半の若い女性がターゲット。お金を持っていない学生でも構わないんです。その後に、水商売で働かせるのが目的なんですから。中には、未成年に無理矢理飲ませて問題になる店もありますね。歌舞伎町でも噂になっている店が結構あるくらいなので、地方だともっと多いでしょう」。こうした店は、条例で禁止されている路上スカウトも平気で行うが、最近は“ナンパ”や“出会い系SNS”等で女性を捕まえる例が典型的。そして、「俺はホストだけど店には来なくていいから」と前置きした上で、交際を開始するのだ。しかし、“彼氏・彼女”という関係になった途端、「一度だけ俺の仕事姿を見てくれ」等と掌を返す。「1本だけシャンパン入れてくれ」「バースデーだけ助けてくれ」「後で俺が払うからツケで飲んでくれ」等と要求をエスカレートさせ、最終的には「キャバクラで働いてツケを返してくれないと、俺が殺される」と脅すのである。「初回で来たお客さんに『付き合おう』と迫るような店も増えています。中には、『初めて会ってから一緒に住み、店で借金を作らされ、最終的に地方の風俗店で働かされるまでの期間が1週間』という驚きのケースも目にしてきました。短期間でカタに嵌めて遠方で働かせ、また次の女を探すというパターンが常奪手段ですね」(前出・A氏)。所謂“色恋営業”は昔からあるが、これでは詐欺や人身売買のようなものだ。おまけに、“カケを作らせる”現場はまさに店ぐるみであり、暴力バー顔負けの光景なのだという。「複数名で囲んだ上で、無理矢理一気飲みを強要して酩酊状態にさせ、意識混濁の内にシャンパンを入れさせるんです。そのまま借用書どころか、風俗店の誓約書にサインさせた店まであったので目を疑いました。こうした店は証拠を残す為に、客がボトルを入れる部分だけムービーを残していたり、本当にタチが悪いですよ」。こうして、強制的に働かされる子の多くは心を病み、自殺未遂を繰り返してしまう例も少なくない。繁華街のビルの屋上で騒ぐ女性の姿は週刊誌等でも頻繁に撮られるが、今後増加しないことを祈るばかりだ。

年端の行かぬ女性たちを相手取り、あまりにも非道な行いを繰り返す若手悪徳ホストたち。だが、そうした店同士でもライバル関係はあり、元々ルールを逸脱している分、仁義無き“潰し合い”を繰り広げることも少なくない。ホスト業界大手グループ幹部・Bさんはこう語る。「一番多いのは、ライバル店に未成年の客を送り込む例ですね。正確には未成年で無くともよく、偽の学生証等を用意すればいい。店内ではこの少女に“20歳”と偽って酒を飲ませ、後日、その兄や親族を装ったヤクザに乗り込ませる。こんなコテコテの手段でも、警察に訴えられれば店側が弱いですからね。示談金を払うしかありません」。近年は平気で枕営業を行う店も多い為、この少女を抱かせることができれば尚強い。従業員が淫行で捕まれば閉店に追い込まれるのも無理は無く、要求できる金額も1ケタ跳ね上がる。加えて、最近では枕営業させた末に“妊娠”を装う手口も流行中だ。陽性反応の出た妊娠検査薬を持って、脅し役が少女の身内として店に現れるのだが、これは知り合いの妊婦に小便をかけてもらったもの。泥酔客相手にレイプ紛いの行為を繰り返しているヤリチンホストには、心当たりがあり過ぎるのだ。「沈営業や浮行を繰り返すような店のホストたちは、社長や幹部のカリスマ性で働いている訳ではなく、内心不満たらたら。その為、ライバル店から唆されれば直ぐに寝返って“スパイ化”してしまうんです。こうしたスパイは、通称“タタキ”と呼ばれる強盗行為の下調べを担当することが多いですね」

彼らが調べるのは、複数の女性客がカケを払いに来る“締め日”や、従業員の給料日。この“確実に店内にカネがある日”の情報を元に、覆面姿で武装した強盗団が襲撃する訳だ。襲われた店側にしてみれば、元々悪徳行為で稼いだカネの為、警察には届けられない。因みに、スパイは自分にかかる疑惑を拭う為、本来は身内である筈の強盗団から現場でボコボコにされたりするのだとか。「実際には、人間が沢山いる店内よりも、経営者や社長の自宅を狙う事件が増えていますね。大抵は金庫にカネを入れている為、複数名でボコボコにして番号を吐かせることになる。タタキに遭って一気に落ちぶれるホストは、近年珍しくないですよ」。聞けば、こうした連中がターゲットにする“タタキリスト”が数年前から業界内で出回っているのは、有名な話だという。我が物顔で繁華街を闊歩しているように見える悪徳ホストたちだが、実際は枕を高くして眠れてはいないようだ。


キャプチャ  2015年7月号掲載


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