【東京いい店やれる店】(13) 資生堂本丸の天守閣のバーは、銀座の真ん中なのに露天!

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銀座・中央通りの7丁目交差点角に立つ『東京銀座資生堂ビル』の最上階のバーが、この6月、内装を一新して『Bar S』として再オープンした。抑々、このビルの建つ7丁目角は、1872年開業の日本初の西洋式調剤薬局『資生堂薬局』があった場所。つまり、資生堂発祥の地。創業者の福原有信は1900年、52歳の時にパリ万博視察の為にヨーロッパに渡り、アメリカ経由で帰国。この時にアメリカで見たドラッグストアを真似て、1902年、薬局内にソーダとアイスクリームを売る“ソーダファウンテン”を開設。これが新橋芸者の間で評判となり、銀ブラの途中、この店の甘みの無い爽やかなプレーンソーダで口を潤すことが、銀座っ子のシックな習わしとなった。その後、薬局の建物は3度の建て替えを経て、2001年、1階にショップ・4~5階に洋食の『資生堂パーラー銀座本店』・10階にイタリアンの『ファロ』・11階に『Bar S』が入った11階建ての資生堂の旗艦ビルに生まれ変わった。デートで歴史ある店や建物に行くときは、その歴史を頭に入れておくことが紳士の嗜み。『Bar S』へ行く時は、ざっとこれくらいのことを頭に入れておいて頂きたい。で、『Bar S』だが、以前は10階の『ファロ』の店内に設けられた階段から上がる造りだったのだが、今回の改装で10階とは遮断され、1階からエレベーターで直接上がるようになった。

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資生堂の本丸天守閣のバーだけあって、内装は超シック(デザインは、パレスホテルの『和田倉』や羽田空港の『サクララウンジ』を手掛けた乃村工藝の小坂竜)。壁2面が広いガラスだが、外は鬱陶しい巨大液晶の広告画面なので、夜もカーテンが引かれている。この店の最大の売りは、ビルの最上階にも拘らず、中央が3階分ほどの高さの吹き抜け空間になっていて、その上の天井が開閉式で、晴天時は天井が開き、銀座の星空を望めること。吹き抜けが矢鱈高いので、店に入っても直ぐには気付かないが、ここはビルの最上階の露天バーなのだ。中央に設けられたカウンター席で1杯飲んでから、女のコの耳元で「真上を見てごらん」と囁くと、彼女は初めて空が抜けていることに気付き、思わず「うっそー、ステキ!」――デートには鉄板の仕掛けである。席に着くと、頼んでもいないアミューズが出されるので、勘定は2人で1杯ずつ飲んだだけでも4600円だが、銀座のバーとしてはこんなものだろう。この機会に、階下のミシュラン1ツ星イタリアンの『ファロ』も久しぶりに訪れてみたが、こちらは改装で雰囲気が一段落ちた感じ。勘定は、アラカルトで食べて1万円のシチリアの白ワインを1本飲んで2人で4万8620円と、東京のイタリアンとしては最高値の部類(その分、席がゆったりしていて客層もいいのだが…)。11階と違って、周囲のガラスにカーテンを引いていないので、窓外には鬱陶しい液晶画面の広告がチカチカ。なので、食事は他で済ませ、バーだけの利用をお勧めする。


キャプチャ  2015年8月18日・25日号掲載


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