独裁総理はもういらない! 国民不在国会の今こそ問う――政治記者101人が選んだ“5年後の総理”はズバリこの人!

5年後は東京五輪の年。宴が終われば経済・外交他、更なる厳しい現実が待つ――。そんな苦難な時代のリーダーは?

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「5年後の2020年は、東京五輪開催で日本中が沸く一方、その後の展望が開けずに不安に満ちた時代となる。安倍一強政権が残した課題や混乱もある。それに対処する能力を持ち、安定性を齎すリーダーシップが求められる時期です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)。5年――遠いようで近い将来だ。安倍晋三首相が“一強”の驕りの中、安保法案の強行採決に踏み切った今こそ考えておかなければならない。5年後に、日本は重要な分岐点に立つからだ。そこで本誌は、政治評論の専門家に加え、新聞・テレビ等で政治を担当する記者に、“5年後の日本のリーダー”を問うた。1位から3位まで3人。“一寸先は闇”と言われる政界で、回答をくれた101人の政治記者たちが導き出した結果が、上のランキング表だ。1位票ではトップを譲るも、2位・3位票を取り込んで総合1位に立ったのは、小泉進次郎復興大臣政務官だ。小泉氏を1位に挙げた官界ジャーナリストの横田由美子氏が言う。「小泉氏は部下となる(復興庁の)官僚のみならず、他省の官僚からの信頼も厚い」。3位に挙げたのは、政治ジャーナリストの野上忠興氏。「東京五輪開催後の“お祭り気分”を一掃し、政治も局面転換を図るには、思い切った世代交代に乗り出すのも1つの手。手垢のついていない若手政治家にハンドルを任せることで、新しい自民党を作り出す好機になり得るのでは」。ただ、小泉氏は5年後でも39歳。「党内の嫉妬が懸念材料」(新聞・30代記者)という声も。「政界で必要な用心深さを備えている」(新聞・30代記者)点は強いが、「彼が総理になっていたら、自民党政治が行き詰まっていることの証明」(新聞・40代記者)という指摘は的を射ているようにも思える。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、もう少し先と見る。「若し、進次郎氏が自民党にいれば、総裁選出馬は2021年。少子高齢化・経済不况・地方自治体の消滅…。五輪後の大変な時代に、次世代の進次郎氏が対策を打ち出し、トップになる可能性はある」




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一方、野党第一党のトップに立ったのは、小泉氏と当選同期の玉木雄一郎氏(総合9位)だ。並み居る重鎮を押さえた感想を本人に聞いてみた。「5年後の安倍さんより上位にいるのは光栄です(笑)。でも、まだまだ優秀な先輩が多い。先輩たちから教わったのは、『政策・選挙・政局での強さが政治家に必要』ということです。小泉さんからは、当選同期として学ぶことも多いですよ。ライバル? 同じ土俵に上がれるよう精進します」。玉木氏も“用心深さ”を備えているようだ。ただ、玉木氏を1位に挙げた政治ジャーナリストの安積明子氏が指摘するように、玉木氏が「政界再編のキーマンとなる可能性」(政界情報誌・50代編集長)との声も多い。時に起爆剤となり得る強さが、上位に立つ理由だ。総合2位の石破茂地方創生担当大臣には、「民主主義の熟議に対する理解も深い。安保法制成立後、比較的安心して託すことができる」(新聞・50代記者)と安定感を期待する声が。総合3位には野田聖子氏。“女性初の宰相”として、稲田朋美政調会長(総合4位)とのデッドヒートを僅差で躱し、貫禄を見せた。「アメリカでヒラリー大統領が誕生すれば、日本でも女性初の宰相を求める熱は高まる。その筆頭は野田氏。小渕優子氏が政治資金問題で倒れた点も大きい。稲田氏は時期尚早」(新聞・40代記者)。上位3人は、安倍批判票を取り込んだ結果だろう。

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一方で、「安倍政治の継承者」(ジャーナリストの歳川隆雄氏)として保守系大手紙記者からの期待を集めたのが、まだ当選2回の稲田氏だ。政治記者の長谷川幸洋氏もこう言う。「稲田氏は、六法全書を捲りながら議論する政治家。官僚主導から政治主導へ改革の流れが続く中、法律で官僚とガチンコ勝負できることが、総理に求められる最大の条件です」。総合5位の岸田文雄外務大臣は宏池会の領袖だ。「のらりくらりと仕事を熟す姿に、自民党保守本流の伝統を感じる」(新聞・40代記者)という声がある一方、「安倍首相が任期を全うし、キングメーカーになった場合、無難で御し易く、且つキャリアのある人物として、岸田氏の首相就任を容認する可能性はある」(新聞・30代記者)。参議院議員でありながら総合7位に立ったのは、安倍首相と同じ山口県を地盤に持つ林芳正農林水産大臣だ。「防衛大臣・経済財政担当大臣・農林水産大臣と、畑違いのポストを無難に熟す万能型の政策人間。5年後に60歳前後となり、円熟期に入る。東京五輪後の“祭りの後”を託すに足る適応能力」(野上氏)。総合6位の谷垣氏と2位の麻生氏は、“ポスト安倍”として名前は挙がるが、「高齢がネック」(新聞・50代記者)。既に消えてしまった感はあるが、意外に健闘したのが野田佳彦元首相(総合13位)だ。痛みを伴う改革を評価する声はそのまま、改革に踏み切れない安倍首相への批判となる。

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安倍首相が残す“遺産”は、その後の政界を激変させる可能性もある。“大穴”として日本共産党の志位和夫委員長(総合15位)の名前を挙げたのは、ジャーナリストの森省歩氏だ。「アベノミクスに依る弱肉強食が一段と加速し、安保法制から憲法改正に至る流れの中、日本が戦争に巻き込まれる事態になれば、政局の針が一気に振り切れてしまう可能性がある」。共産党政権は想像もつかないが、志位氏の能力を認める声は確かにある。「国会での論戦力は抜群。対案も持っているし、指導力もある。民主党等との連立政権が誕生すれば、志位総理の可能性はある」(新聞・40代記者)。安倍政権が生んだ“歪み”のせいか、辻元清美氏(総合7位)に期待する声も。「安保法制論議での追及は鋭く、的を射ていた。政治不信解消の旗手として期待したい」(新聞・50代記者)、「大嫌いだが、あのパフォーマンスがどこまで通用するか見たい」(業界誌・30代記者)。政治記者たちの多くが“安倍一強”に倦み始めたのは間違いない。ただ…。「ある自民党有力幹部が、『ポスト安倍は安倍。東京五輪もやってもらえばいい』と。逆に言えば、安倍氏が退陣に追い込まれるようだと、日本の情勢は極めて混沌として危うくなる可能性がある」(新聞・30代記者)。安倍首相が総合11位に入ったように、5年後に再び“決められない政治”に戻ることを危惧する声はある。

前出の玉木議員が自戒を込めて言う。「安倍一強を許しているのは、野党の責任でもある。『何をしても政権を失わない』という甘えと驕りが、安保法制の強行採決を許している。5年後を見据え、次期衆院選では民主党で100議席、野党全体で150議席が現実的な目標です。与党と野党が互いに緊張感を持つ為にも、です」。安倍路線の継承か、転換か――このランキングに入った32人の議員には重い重い責任がある。


キャプチャ  2015年8月4日号掲載


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テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

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