【新聞不信】 安倍首相のヤジ報じぬ読売

安倍首相がまたヤジを飛ばした。この首相は、痛いところを突かれると直ぐに興奮し、激昂してしまうようで、今年5月にも民主党の辻元清美氏に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばしている。22日付朝刊各紙が報じている『安保審議 首相またヤジ』(朝日4面)の見出しにうんざりする国民も多いのではないか。毎日(5面)に依ると、21日の参議院特別委員会の審議中、中谷元防衛大臣追及する蓮舫氏に対して、安倍首相が「まあいいじゃん、そういうことは」とヤジを飛ばしたのだという。具体的な文言については、朝日は「そんなこといいじゃないか」、産経(5面)は「まあいいじゃないか」とバラつきがあるが、信じ難いことに、“安倍首相応援団”とも評される読売に至っては、このヤジ騒動を記事にしていない。問題は“そういうこと”が何を指しているかだが、ここは朝日が詳しかった。「蓮舫氏は、他国軍を後方支援できる“重要影響事態”がどんなケースか質問した。中谷元防衛相は、周辺事態を例示した野呂田芳成元防衛庁長官による“野呂田6事例”と答弁しようとして、他国軍の武力行使との一体化の基準を表す大森政輔元内閣法制局局長による“大森4要素”と混同し、“大森6事例”と答弁」したのだという。蓮舫氏がその旨を指摘すると、安倍首相の「まあ、いいじゃん」発言が飛び出したという訳だ。鴻池祥肇委員長の注意を受けた安倍首相は、「(言い間違いが)答弁の本質ではないので、答弁を続けさせてもらいたいという意味で申し上げた」と言い訳しながらも、結局、発言を撤回した。後方支援は、今回の安保論議の中でも自衛隊員のリスクが高く、場合に依っては死者も出る可能性が指摘されているポイントだ。「いいじゃん」という言葉の軽さは全く以てそぐわない。これでは、まるで子供の言い草だ。騒動自体を報じなかった読売は論外だが、粗事実を報じただけの各紙の取り上げ方には疑問が残る。斯くも言葉の軽い首相が、日本の歴史の転換点ともなるかもしれぬ重大な法案を通そうとしていることを如実に示す“事件”なのだということを、はっきりと指摘してほしかった。 (翼)


キャプチャ  2015年9月3日号掲載


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テーマ : 安倍晋三
ジャンル : 政治・経済

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