【東京いい店やれる店】(18) カンテサンス一門、東京のデートフレンチを席巻中!

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グルメに興味の無い方も、一度は『カンテサンス』という店の名を耳にしたことがおありではなかろうか? この店は、パリのミシュラン3ツ星店『アストランス』でスーシェフを務めた岸田周三が2006年、31歳の若さで白金に開いた高級フレンチで、2008年から8年連続でミシュラン3ツ星を維持している。それだけでも大変なことなのだが、岸田シェフは弟子にも恵まれ、一昨年、店を御殿山に移した跡に居抜きでオープンした『ティルプス』、神宮前の『フロリレージュ』、青山の『アビス』と、門下生が開いた店が何れも『食べログ』で4点を超え、日本のトップ500店入りを果たしている。これが、東京の外食界に燦然と輝く新星座“カンテサンス座”である。その星座の中でも一際明るく輝く一等星が、『カンテサンス』元スーシェフの川手寛康に依る『フロリレージュ』だ。元は2009年に南青山の住宅街の入口にオープンした店だが、この3月、神宮前の熊野神社の前に移転し、大規模店に生まれ変わった。超人気店故に、7月半ばに予約して、8月末に漸く訪れることができた。新店は外階段を降りたビルの地下テラスに面していて、扉を開けた先は小さなウェイティングスペース。そこから狭い通路を進んだ先に、広大なオープンキッチンをカウンター席がコの字型に囲むコロッセオのような空間が広がっている。客に態と狭い通路を通らせてメインダイニングの広さを強調する、見事な空間演出である。

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大勢のスタッフがクルクル動き回るキッチンを眺めながらの食事は、まるで舞台を見ている感じで、黙っていても間が持つのがいい。カウンター席の間隔が思いっ切り広いのも、客の年齢層が高めなのも、大人のデートには好都合だ。夜は一皿一皿に“投影”とか“要素”とかいった副題がついた13皿・1万3000円の1コースのみ。このコースを食べて、ビールとワイン1本を飲んで、勘定は2人で4万3480円。支払いが4万円を超える店は客にとっては一世一代のビッグイベントなので、1回で女を仕留められないと勘弁できない感じだが、この店のキッチンコロッセオという舞台装置には、かなりの高確率で女がコロッといくので許せる。唯一の難点は、一皿一皿の量が女子には多過ぎること。女子はちょっと食べ過ぎると、下っ腹の出を気にしてエッチを拒む場合があるので、これは量を減らすよう事前に店に頼んでおいたほうがいい(量の相談には乗ってくれるそうだ)。一方、以前『フロリレージュ』があった南青山の物件は居抜きで、川手の後輩の目黒浩太郎シェフの魚介専門フレンチ『アビス』(ワインの品揃えは白が圧倒的に多い珍しい店だ)に替わり、同じ3月に開業している。こちらは当日でも予約できた。この店も夜は9皿・9000円の1コースのみで、このコースを食べてビールと1万2000円のワインを1本飲んで、勘定は2人で3万7190円。味は流石だが、無茶苦茶美味しくてサービスがいいという以外に何の取り柄も無い店なので、3万円超は高過ぎる印象。デートで行く店は、何たって舞台装置が大事ですよ。


キャプチャ  2015年9月29日・10月6日号掲載


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ジャンル : 恋愛

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