特別対談「あらゆる文明はバカに向かう」 呉智英×中川淳一郎

「若者よ、夢を持て!」「学歴無用」だと? 欺瞞もたいがいにしておけ! 大衆社会で必然的に起きる“愚民化”の下で、いかにして“知”を守るか。

「小田嶋隆さんと“元アル中”“現アル中”対談をやっていたでしょう?」
中川「“cakes”というweb雑誌に載った“アル中対談”ですね」
「俺、インターネットやらないから、編集者がプリントして送ってくれたの」
中川「あの頃は水飲んでも吐く状態でした。そしてγ-GTP370、中性脂肪744という数値になり、1ヵ月酒を抜いたら正常値に下がり、1年経ちました」
「今、飲んでいるんですか?」
中川「はい。だから、γ-GTP310、中性脂肪83になっています」
「数値の問題でなくて、怖いのは依存症です。アル中だと精神的にアウトになるから、物書きとして嫌でしょう」
中川「僕は朝、タンメンやレバニラ炒めをよく作るんです。ところが、野菜切ったりするのに案外手間がかかり、少し疲れるんです。ふわーっと一息つきたいし、美味しいものを作るのだから『ビールは絶対必要』という滅茶苦茶な論理で(笑)、飲みたい気持ち満々になるんです」
「論理になってないじゃないの(笑)。完全に向うの世界に入りかけている」
中川「今日は6時頃からずっと起きていますけれど、一滴も飲んでいませんよ」
「煙草で精神はおかしくならないけど、酒は最後には幻覚も出てくる。断酒しかない。いつ頃から飲み始めたの?」
中川「27で、会社辞めてからです。夜中、ライターとして原稿を書くようになり、喉が渇いてしまうので、つい飲んだら止まらなくなってしまったんです」
「何か過激なことを書いて、右翼や左翼のテロで殺されるのなら嬉しくはないけれど(笑)、物書きとして勲章でしょう。徹夜明けでコンビニに行く途中、暴走車が突っ込んで来ても、不運だけれど仕方ない。でも、有望な人材が酒で自滅してゆくのはまずい」
中川「ありがとうございます……」
「昔、アル中の記録をいろいろ読んだんです。家庭崩壊してたりして止めてくれる人もいない。心も弱っているから、どうしても飲んでしまう。そういう人に、唯一、断酒法としてほかの分野にも汎用性があると膝を打った理論は、『今日だけ我慢して明日飲む』。これを必ず毎日続けるのが効くらしい。『今日飲んで明日から止める』が最悪」
中川「なるほど。で、今日は飲んでよろしいでしょうか(笑)」
「俺は貴方の主治医じゃない(笑)」

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【創論】 司法取引導入の是非――元検事総長・但木敬一氏、東京経済大学教授・大出良知氏

他人の犯罪を明かす見返りに、自分の刑を軽くしてもらう――。そんな司法取引を導入するよう、法制審議会が提言した。法務省は必要な法案を来年の通常国会に提出する意向だ。日本の捜査はどう変わるのか。法制審の議論にもかかわった元検事総長の但木敬一氏と、新たな冤罪の危険性を指摘する東京経済大の大出良知氏に聞いた。

――なぜ司法取引が導入されることになったのですか。
「日本では従来、取り調べによって容疑者の本心を引き出し、事件の真相を解明してきた。だが、(厚生労働事務次官の)村木厚子さんが無罪になった郵便料金の不正事件などが起き、取り調べへの過度の依存が問題になった」
「このため法制審議会で、新たな時代の刑事司法制度のあり方が議論されてきた。取り調べや供述調書に依存した捜査からどう脱却するのか。その代わりとなる証拠収集の多様性をどう図っていくか。議論の結果、捜査・公判への協力を促す形の日本型司法取引の導入が決まった」

――海外で司法取引は、捜査に役立っているのですか。

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100m先の500円玉に全弾命中は“常識”――あなたがもし狙撃手(スナイパー)に転職したら

映画や小説に出てくる『狙撃手』。もしも、現実に彼らのような刺激的な仕事に転職したら、どんな日常が待っているのか? 必要な能力は? 年収や昇進は? 命の危険はないのだろうか? 謎に包まれた職業『狙撃手』の実像に迫った!

■狙撃手になる方法
ドラマではスーツ姿の男がギターケースに忍ばせたライフルで、ビルの屋上からズドン、なのだが…。それは実際の狙撃手とはかけ離れた姿だという。実戦経験を持ち、対テロ部隊の指導経験がある毛利元貞氏に聞いた。「狙撃手の起源はあいまいですが、組織化という意味では、第2次世界大戦でしょう。通信手や指揮官を撃って、狙撃手がいることを匂わせて、士気を弱らせるのが目的でした。もともと狙撃手の役割は、遠距離からの射撃よりも、それにともなう敵状の監視が大部分を占めていた」。しかし現在は装備も近代化され、狙撃銃も大型化し、対物・レーダー・車両・スカッドミサイルの発射装置まで壊す事例が出てきているという。「装備の性能が上がったため、狙撃以外の役割も増えたんです。監視・重要器材の破壊・威嚇・航空支援誘導・人質救出など。軍隊では新たに“スカウトスナイパー”と呼ばれる、隠密行動での敵状視察や情報収集に特化した兵士も誕生しました。ひと口に狙撃手といっても、警察や自衛隊とは目的やミッションが異なるため、スキルや存在意義は異なります」

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【曽野綾子vs百田尚樹・憂国放談】(後編) 絶対善か! 絶対悪か!…“宗教”とはいったい何なのか!

空爆に発展した過激派組織『イスラム国』問題、中国のウイグル・チベット問題…。世界では宗教を背景とした争いが絶えることはない。だからこそ今、問いかける。宗教とは、信仰とは…。ベストセラー作家2人による対談の完結編をお贈りする。

『ワイラー』とは“賄賂の贈り手”という意味の曽野綾子氏(83)の造語である。アフリカの医療支援で自らそのワイラー役を務めるのだと、曽野氏は対談の前編で明かした。百田尚樹氏(58)は、「しかし、賄賂はやはりよくないと思いますが」と応じたが――。

曽野 大きな賄賂は私も反対です。大統領の私腹を肥やすようなものは、いけません。でも、税関などで穏やかに薬を通すために、ほんの少額の賄賂、つまりお祝儀か、お駄賃を渡す。これには意味があるんです。世界中には1日1ドルで暮らす公務員家族もいる。子供が5人も6人もいては食べていけない。だから、お巡りさんが麻薬の密輸を手伝ったりする。そういう人たちに10ドルでも渡したら、子供たちがたまに肉の切れ端でも食べられるようになります。私はその程度に留めています。

単純な善悪論では何の解決にもならない。曽野氏が訴えているのは、途上国の“貧困”という現実である。

曽野 私は53歳のときに初めてサハラ砂漠を縦断したんです。サハラは1480kmの間、水もガソリンも何もない“無の極限”です。そしてそこから南には貧困が広がっている。そういう現実を見て、物質が潤沢であるなんてことは、この世の天国だということがわかるようになりました。それから毎年、アフリカへ行っています。“アフリカの貧困”が、いまでも私の生活の基準線です。
百田 それをいうたら、日本は“有の極限”ですね。

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声・特集版…朝日新聞に読者のみなさまから

慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言に基づく関連記事に加え、5月20日に報じた東京電力福島第一原発事故の『聴取結果書』(吉田調書)についての記事の取り消し。さらに、ジャーナリスト池上彰さんの連載コラムの見合わせ。朝日新聞の一連の問題に対し、『声』に寄せられた投稿は1000通を超えています。多くは厳しい批判です。きょうは『声』特集版で、みなさまの意見を紹介します。(『声』編集長 小森保良)

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