【異論のススメ】(23) グローバリズムの時代に…保護主義は本当に悪か

ドナルド・トランプ大統領の“アメリカ第一主義”政策が、予想通りの波紋を広げている。経済で言えば保護主義政策が俎上に上げられる。勿論、論議の大半は批判である。私は、この批判に必ずしも納得している訳ではない。ただ、「『このグローバリズムの時代に保護主義などとんでもない』というのが一般的な通念だろう」と想像はつく。何せ、先日のスイスでの『ダボス会議』では、あろうことか、中国の習近平主席が「自由貿易とグローバリズムを守らねばならない」と演説したのである。つい噴き出してしまうが、それほど保護主義は分が悪い。私は、特に天邪鬼でもないが、こうした通念はつい疑いたくなってしまう。我々はいつのまにか、“自由貿易は善、保護主義は悪”と思い込んでいる。だが、それは本当に正しいのであろうか。どうしてトランプが大統領に選出されたのかを、改めて思い出してみよう。最大の理由は、アメリカの製造業の衰退によって白人労働者の仕事が奪われたからであった。では、それを奪ったものは何か。1つは、労働節約的に作用する技術革新である。だが、グローバリズムがその一因になったことも否定できない。グローバル化の中で先進国の製造業は、新興国との激しい競争に曝される。その結果、企業は労働コストを下げようとする。その為に先進国の賃金は下方圧力を受け、雇用は不安定化するだろう。況してや、先進国の企業が生産拠点を海外に移せば、国内では産業空洞化が進む。つまりグローバル化は、競争力を失いつつある先進国の産業や労働者に大きな打撃を与える。この状況の下で自由貿易をやればどうなるか。安価な製品が新興国や競争相手国から流れ込んでくる。こうなると、ある種の産業は衰退を余儀なくされる。それが自動車のように、アメリカの誇る製造業の中核産業であれば、アメリカは確かに大きな打撃を受けるだろう。元はといえば、急激なグローバリズムや自由貿易が、アメリカの製造業の白人労働者層に打撃を与えていたのだ。しかも、冷戦以降のグローバリズムを推進したのも、またアメリカであった。皮肉なことである。

自由貿易論者は言うだろう。「抑々、アメリカが自動車のような競争力の低い産業に固執するほうがおかしいのだ。自由貿易とは、各国が其々の得意分野に特化して貿易するという国際分業体制である。すると、両国でウィンウィンの関係を結べる」と。しかし、話はそれほど簡単ではない。昔、日本が未だ半導体で世界をリードしていた頃、よく引きあいに出された例がある。「仮に、アメリカの土壌がジャガイモに適しており、日本の労働者が半導体の生産に適していたとしよう。すると、アメリカは専らポテトチップを生産し、日本はシリコンチップを生産し、両国が貿易すればよい。これでウィンウィンになる」というものだ。だが勿論、アメリカは世界に冠たるポテトチップ大国では満足できない。そこでどうするか。政府が半導体産業を支援したり、或いはIT等に投資して先端産業を育成するだろう。つまり、自国の優位な産業を政府が作り出すのである。こうなると、自由貿易の正当性は崩れてしまう。しかも、グローバリズムの下では、資本も技術も情報も極めて短期間で国境を越えて移動する。すると、新興国の政府も率先して資本や技術を導入し、教育の質を高め、競争優位を発揮できる産業を育成するであろう。今日の中国や韓国を始めとする新興国も、まさにそうしたのであった。

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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(86) 面倒だけど可愛らしい“酔っ払い”を楽しむ

恐ろしいほどの二日酔いである。というのも昨夜、私が演出する舞台に出演して下さった常連組の方々を集めての飲み会がありまして…。30名ほどお集まり頂いたと思うのですが、その中に1人、酒癖の悪い方がおりまして。とはいえ、酒癖が悪いと言ってもレベルは様々です。しかし、その御仁は、100人中97人は「悪い」と思えるほどの、正真正銘の酒癖の悪さでございます。簡単に、どのような酒癖の悪さかと言いますと、面倒臭いことを言い始める→協調性が無くなる→意固地になる→帰ってしまう…といった感じでしょうか。で、そのおじさん、1軒目の居酒屋まではマシだったのですが、2軒目に行ったカラオケ屋さんの暖簾を潜ると、様子がおかしくなり始めます。俗に言う、目が据わる状態でございます。私はすかさず、そのおじさんと馬が合う芸人君を呼び寄せ、「そろそろ酔ってきたみたいだから、カラオケでも唄わせて発散させてくれ」と頼みました。ところが、です。ここからなんですよ、このおじさんの面倒臭いところは。

私から命を受けた芸人君は、何とかおじさんに唄わせようと試みますが、おじさんは一向に首を縦に振ろうとはしません。どうやら、「俺が唄っても白けるだけだから」とのこと。因みに、私もカラオケは好きではありません。ですが、このような宴席の場合は嫌でも唄いますよ。好きとか嫌いとかじゃないんです。飲みの席での礼儀と言ってもいい。よって、そんな時用の曲も決めてあります。ちまちま時間をかけて選ぶことすら失礼に値すると思っていますから。盛り上げるなら『ガッチャマンの歌』、少々場の雰囲気を落ち着かせたい時は『雪国』です。っていうか、曲なんて何だっていいんですよ。だって、1回唄えば済むんですから、それだけのこと。なのに、おっさんは頑として唄うことを拒否するのです。そんなやり取りを見ていたら無性に腹が立ってしまい、気が付けば芸人君とおっさんの間に割り込んでしまったのです。店内に緊張感が走ります。私が参戦したということは、“これから説教が始まる”ということですから。

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【日日是薩婆訶】(16) 現代に活かすべきは幻住の思想ではないかと思う

前回の原稿の最後で、確か正岡子規と永源寺の寂室元光禅師のことに触れた。正岡子規に纏わるロバート・キャンベル先生との対談は無事に終わったのだが、予想したほど子規の話にはならなかった。キャンベル先生は、「日本人の物語の作り方が、デッドエンド、つまり結論の出そうな日を先に指定することが多い」という話をされた。その象徴的な存在として、脊椎カリエスで残り少ない余命を創作に生きた正岡子規の晩年を例に採ったのである。これまで、日本人の文芸についてそんな風に考えたことはなかっただけに、“期間限定の物語”についてのご指摘はとても面白かった。しかし、如何せん子規の必死な表現欲求は中々に息苦しく、ここではあまりご紹介する気になれない。ただ、俳句という表現法を文学として認知させた功績、及び芭蕉と共に蕪村にスポットライトを当てた功績は大いに賞讃されるべきだろう。扨て、ここでは今年650年遠諱を迎える滋賀県永源寺の寂室元光禅師(1290-1367)の話に絞ろう。寂室禅師には特別な興味がある。それは、禅師が中国の寧波に渡り、杭州北西部にある天目山の中峰明本禅師の許で修行したからだが、実は、同じ天目山でうち(福聚寺)の開山様(復庵宗己禅師)も先輩として修行していたのである。鎌倉時代後期に当たるその頃、元との行き来は非常に盛んである。貿易も盛んだったが、それにつれて人の往来も多くなる。来朝僧としては、既に南宋から蘭渓道隆、元初の無学祖元等が、鎌倉を中心に本場の禅を鼓吹し、また南宋に渡っていた南浦紹明は虚堂智愚の法を伝えていた。『永源開山円応禅師紀年録』によれば、元からの来朝備であった一山一寧禅師に接していた寂室は、「天目の中峰の道が中国と周辺国で盛んだと聞いて(聞天目中修道振華夷)」、中峰への参禅を望んだらしい。これが延祐6(1319)年で、実際の渡航は翌年のことになる。一説によれば、当時、中国への渡航僧は、合計すれば75人にも上るという。既に、寂室より14年も前に天目山に登り、印可を得て帰国していた遠渓祖雄を始め、後に印可を得て戻る無隠元晦・明叟斉哲・業海本浄・古先印元等と共に、我が開山禅師の復庵宗己(1280-1358)も中峰明本の膝下にいた。復庵が中峰に参じたのは、寂室より10年早い1310年。生年も10年早いから、31歳だった寂室禅師は、41歳の復庵禅師に会ったことになる。因みにその時、師匠の中峰禅師は58歳。寂室禅師が謁見する4年前に発病した“渇疾”が悪化し、遍歴の旅を止めて西天目山の幻住庵に住んでいた。渇疾は喉・気管支・肺等が渇く病気で、中薬辞典等には「枇杷の葉の煮汁が効く」とあるが、詳しいことはわからない。ともあれ、入門を許された寂室禅師は、日本で約翁徳倹禅師から嗣法した禅を、そこで更に長養した。

中峰明本の禅の特徴は、幾つかある。これは私の印象とも言うべきかもしれないが、挙げてみよう。1つは、お節介とも思えるほど“言葉を尽くして説く”ということ。換言すれば、それは詩文に優れているのだが、多言とも受け取られ易い側面を持つ。大蔵経に入った『中峰広録』30巻を見れば明らかだろう。2つ目は、彼方此方を遍歴し、決して権力に近寄らないこと。これは“不住持”という言い方もされるが、彼方此方の庵を巡るだけでなく、時には船中での禅定も楽しみ、“船居禅”とも言われる。これらの生き方は、確実に寂室禅師や復庵禅師の生き方に繋がっている。寂室は帰国後、足利将軍家から鎌倉長勝寺住持への要請があったのを断り、更に豊後の万寿寺への入寺も断る。六角氏頼との出逢いにより、永源寺に落ち着いてからも、天龍寺や建長寺への入寺を断り、主に備後・備前・美作・摂津・近江・美濃、更には甲斐まで彼方此方遍歴し続ける人生だったと言えよう。我が復庵禅師も同様で、故郷に近い常陸の国に庵を築き(揚阜庵)、小田氏建立になる法雲寺を中心に、常陸・上総・磐城・岩代、そして武蔵等に庇護者を得て8ヵ所道場を開き、そこを経巡っている。寂室禅師同樣、足利尊氏や後光厳帝から上洛を促す拝請を再三受け取るが、これも悉く断っている。3つ目の特徴は、中峰明本が常々“未悟”を標榜していたことの影響である。今回の遠諱を前に、思文閣出版から児玉修氏の労作『死して厳根にあらば骨も也た清からん 寂室元光の生涯』が刊行されているが、その小説中の言葉がわかり易いからお借りして、ここに示そう。寂室が中国から帰朝した後、両親の法要の為、久しぶりに美作の故郷に戻った場面である。寂室は兄の頼兼に向かって、こう言う。「修行は一生です。私も、まだ修行中の身です」。或いは、こんな台詞もある。「長い修行の果てに辿り着いたのは、悟りなどという境地はないということでした。ただひたすら、歩み続けているだけです」。これは、中峰明本の“未悟の禅”にまっすぐ繋がっている。中峰は「余は固より実悟する者にあらず」(『山房夜話』中)、或いは「余は仏祖の道に於て悟証を欠く」(『山房夜話』下)等と繰り返し述べている。当時の中国禅界では大慧宗杲の看話禅が隆盛であった訳だが、そうした流れの中で、未証を以て“証せり”とする輩が続出したとも言われる。それは、仏陀の生存中から最大の罪とされた。恐らく中峰は、こうした風潮に一石を投ずべく、自ら“未悟”を標傍したのではないか。“未悟”を標傍する師匠の許でいくら修行しても、“悟り”を表明できる筈がない。そういえば、私が入門した当時、天龍寺の平田精耕老師もよく仰っていた。「現実生活での悟りなんて、そんなもんありゃせんわ」。そう、特殊状況におけるある種の禅定体験を、現実に通用する“悟り”と思ってはいけない。拈提すべき問題は、次から次へ脈絡も無く起こり続けるのである。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(67) バラク・オバマは自己中心的な偽善で世界を混乱させただけだった!

池田「遂に、ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任しましたね。今週は、トランプ大統領を誕生させる土壌を作ってしまったバラク・オバマ前大統領の功罪を総括したいと思います。結論から先に言うと、オバマ氏はアメリカ史上でワースト3に入るほど稀に見る無能で最悪な大統領でした。トランプ大統領が今後、世間の“予想通り”に失策を重ねたとしても、『オバマより世界を混乱させることは不可能だろう』と言えるほどのレベルです」

――そんなに最悪だったの?
池田「多くの方が意外に思われるかもしれませんね。若しオバマ氏が真面に見えるとしたら、それは彼が唯一持った才能である演説の巧さが生んだ幻想に過ぎません。特に、最後に行った演説と、その翌日に行われたトランプ氏の記者会見とのコントラストは、『オバマはいい大統領だった』との印象を世界に与えたことでしょう。しかし、政治家とは、特にアメリカの大統領は、人間性ではなく結果が問われる立場です。オバマ氏が残した結果を冷静に見てみると、彼がどれだけ無能で、どれだけ世界を大混乱に陥れたかが理解できると思います」

――オバマが残した結果って?
池田「中近東の大混乱・EUの弱体化・テロの大増殖・ロシアの先鋭化、そしてアジアの不安定化です。まさに負の遺産ばかり。最近はトランプ氏のツイッターでの発言が物議を醸していますが、オバマ氏がSNSを通じて混乱を助長した“アラブの春”に比べれば、全く問題にもなりません。オバマ氏による軽率で偽善的な呟きが原因で、中近東は一気にカオスと化したのです。政治的にも経済的にも安定していたチュニジア、エジプト、リビアが、オバマ氏のせいで今も混乱が続いている。そのアラブの春が原因でシリア情勢も深刻化し、今も悲惨な状況のままです」

――そう言われてみれば…。
池田「そのシリアから大量の難民が流入してヨーロッパは混乱し、弱体化が止まりません。更に、シリアのアサド政権を支持したくないドイツを中心としたEUの思惑に安易に乗っかり、反政府主義勢力という名のテロリストたちに大量の武器と弾薬を提供し、混乱が深まり、収拾がつかなくなった。挙げ句の果てに、その混乱が敵対するロシアとイランの力によって鎮静化したというお粗末ぶりです」

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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(95) ドナルド・トランプ政権は既にウラジーミル・プーチンに乗っ取られている?

「アメリカは白人のものだ!」「ヘイルトランプ(トランプ万歳)!」――。昨年11月19日、ドナルド・トランプのアメリカ大統領選勝利を祝う支持者たちの会合の壇上で、こんな演説をした人物がいます。名前はリチャード・スペンサー。トランプ大統領誕生を強力にバックアップしたインターネット発の白人ナショナリズム運動『Alt-Right』の中心人物とされ、白人優位主義や反ユダヤ主義を標傍する『国家政策研究所』の代表を務める男です。「大統領選では、彼の言動が若い白人の投票行動に相当な影響を与えた」とみられています。因みに、“ヘイルトランプ”とは勿論、『ナチスドイツ』時代の“ハイルヒトラー(ヒトラー万歳)”という有名なフレーズを英語で真似たもの。参加した人々が大いに盛り上がり、ナチス式敬礼まで飛び出す様子が動画でも報じられています。トランプが覚醒させつつある21世紀の“アメリカンファシズム”。実は、そこには嘗てアメリカと激しく対立していたロシアの思想的影響が色濃く表れています。そのカギを握るのが、アレクサンドル・ドゥーギンというロシア人です。ドゥーギンは地政学を専門とするモスクワ大学の教授で、「ロシアがユーラシア大陸に広く勢力圏を張って君臨する」という“ネオユーラシア主義”を提唱する思想家。プーチンのブレーンであり、一説にはクレムリンへフリーパスで入れるほどの“最側近”とも言われています。ドゥーギンの活動は、ロシア国内に止まりません。その白人優位主義的主張を拡大すべく、欧米各国の極右勢力(※例えばイギリスのEU離脱を扇動した『イギリス独立党』)のカンファレンスにスカイプで参加する等、世界各地の排外主義者たちを啓発するロシア的思想の拡散役でもあります。

勘のいい人はもう気付いたと思います。そう、プーチンの最側近であるドゥーギンは、前述のリチャード・スペンサー(※言い換えればトランプ大統領を誕生させたAlt-Rightの中心人物)が主催するシンポジウムにも、スカイプでゲスト出演していたのです。スペンサーは、以前からプーチン大統領を称賛する等、“ロシア推し”の姿勢が見えますが、これは果たして偶然でしょうか? 更に言えば、既に離婚しているスペンサーの元妻はロシア人のライターで、ある意味ではスペンサー以上に曰く付きの人物です。何しろ、彼女はドゥーギンの著作をボランティアで英訳する等、ネオユーラシア主義の英語圏での啓蒙に自ら一役買っているのですから…。今月9日、在英ロシア大使館の公式アカウントによるこんなツイートが、一部で物議を醸しました。「イギリスの各新聞は、テリーザ・メイ首相に『米露関係の改善を阻害しろ』と訴えかけているが、最大の友人・同盟国であるアメリカを信頼できないのか?」。大使館の公式アカウントがこんな政治的発言を垂れ流すだけでも十分に挑発的ですが、話題になったのはそこではない。最大の問題は、このツイートに“Pepe”と呼ばれるカエルのイラスト画像が添付されていたことです。その意味するところは、欧米の政治をウォッチしている人間なら直ぐに理解できる筈。何しろPepeは、他でもないアメリカのAlt-Rightの象徴的キャラクターなんです! 正直、あまりの露骨さにもうドン引きです。『イギリス独立党(UKIP)・『フランス国民戦線(FN)』・『オランダ自由党(PVV)』…。ヨーロッパで猛威を振るう極右政党は、皆一様に親露です。単純に思想的な理由だけでなく、どうもロシアから資金提供を受けて活動しているとみて間違いない。そしてアメリカのトランプも、どうやらロシアから様々な形で“選挙協力”を得たという報道が出てきています。ロシアにしてみれば、排外的な思想と潤沢な工作資金を戦略的にエクスポートし、欧米に跨る“枢軸”を作ることで、自らの権益圏・影響圏を広げられる。各国に燻る白人の不満にレバレッジを利かせることで、嘗てソビエト連邦を封じ込めた西側の先進国を乗っ取ろうとしている訳です。しかも、人々のマインドをハッキングするという“民主的な方法”で。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(85) 誰になんて言われようと、“普通”の感覚にこだわり続ける

私は今、新幹線の車内にて原稿を書いている。先程、トイレに向かったら、石田純一さんといとうあさこちゃんがいた。喫煙ルームに煙草を吸いに行ったら、篠原信一君がいた。新幹線って凄いな。こんなに芸能人が乗っているんだ。一応、私も芸能人の端くれなのだが、芸能人を目の当たりにすると未だに、「あっ、テレビに出ている人だ」と思ってしまう。別に素人振っている訳ではないのです。以前も綴りましたが、私が小学校3年生の頃、近所の神社で縁日があり、母親に「行きたい」と懇願したところ、「お兄ちゃんと一緒だったらいいよ」と条件を付けられ、すかさず兄貴に頭を下げて頼むと、「お前と一緒に行くと、『テレビに出ている子だ』と指を差されるだろ? それが嫌なんだ。お前は普通じゃないんだ。一緒に行きたいんだったら、バレないように大人しくしてるならいいぞ」と言われ、以来、頭から普通という言葉が離れなくなりました。

10代の後半には、可愛がって頂いていた先輩の役者さんに、「役者を続けるなら普通の感覚を忘れちゃダメだよ」とアドバイスを頂載し、更に私の脳には“普通”という2文字が深く刻まれました。私が、自身が出演している番組だったり作品を一切観なくなったのも、「観ると反省をし過ぎてしまうから」という理由の他に、画面に映る自分に悦を覚えてしまいかねない自分を感じ、その味を知ってしまうと普通が遠退きそうな恐怖がどこかにあるからなのかもしれません。でもね、思うんですよ。「普通って何だろうな」って。一口に普通と言っても、人其々なんじゃないかって。じゃあ、私が普通の感覚を維持する為に何をしているかというと、芸能人だからといって無駄に、無理にお高い食事屋さんに行ったりしない。偶に電車やバスを利用する。芸能人だからといって、芸能人ばかりと遊ばない。要するに、業界外の友だちを大切にする。自ら顔バレするような行為、行動は取らない…程度なんですよね。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(66) 想像を絶するほどハードな国会議員の年末年始とは?

池田「新年を迎え、もうすぐ通常国会が始まりますが、国会議員はどのような年末年始を送っていたのでしょうか? 実は、昨年の臨時国会が閉会してから通常国会が開会するまでの期間は、国会議員にとって最も過酷で辛い日々なのです。地元での行事が目白押しで、選挙区に張りついて非常にしんどい活動を熟す必要があるからです」

――そんなに大変なの?
池田「今年のように、『年明け早々にも解散・総選挙があるかも』と噂される年は尚更です。強固な後援会組織に支えられ、政党の支援が無くても選挙に圧勝できる議員は、全体の5%もいません。今や、与野党共に公募で集まった議員ばかりで、政党の人気次第で当落が決まる。自前の強固な支援組織を持たない彼らにとって、選挙区で自らの顔を“広く浅く”でも売ることの重要性は、昔よりも逆に高まっているのです」

――具体的にはどんな活動を?
池田「11月後半から2月後半ま では忘年会シーズン。地元企業・各種団体・町内会等の忘年会は、自分の名前を売る絶好のチャンスです。友人・知人同士の小規模なものも加えると、どこの選挙区でも数百件ほどの忘年会が行われています」

――そ、そんなに多いの!?
池田「しかし、殆どの忘年会は政治家なんか招待していません。だから、秘書・支援者・友人・知人から集めた忘年会情報を基に、呼ばれてもいない忘年会に勝手に顔を出す訳です。参加者から冷たく罵られたり断られたりすることもしょっちゅう。でも、そんなことで心が折れていては選挙などできません。『日頃、お世話になっている○○さんが忘年会をやっていると伺ったので、ちょっとご挨拶を!』等と言い訳をしながら、ちゃっかりと全員に名刺やパンフレットを配る訳です」

――心が鍛えられるなぁ…。
池田「夜間はそんな忘年会巡りを繰り返しつつ、日中も大忙しです。企業・団体・町内会の年末行事から、各町内の公民館や消防団の車庫の大掃除に至るまで、普段の生活では気付かないような実に様々な年末イベントに参加して、名前と顔を売る。そして漸く、忘年会シーズンが終わったと思えば、今度は支援者たちのお宅へと“年末のお礼回り”が待っています」

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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(94) ロシアと西側右翼が結託する世界で日本は踏み止まれるか?

世界各国でポピュリズムの嵐が吹き荒れた2016年。民主国家に暮らし、“自分の選択肢”を持っている筈の人々が、次々と反既存権力・反エリート的な気持ち良さに酔い痴れ、世界の安定的な秩序を脅かす動きに加担しました。アメリカ大統領選然り、イギリスのEU離脱投票然り、更に『フランス国民戦線(FN)』を始めとするヨーロッパ各国での極右政党の台頭然り。そんな中、相対的に見て国際社会に対する影響力を明らかに高めているのが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領です。巧みな戦略に基づくプロパガンダ(※アメリカの専門家曰く“兵器級プロパガンダ”)は、弱点だらけの西側先進国の奥底に入り込み、今や各国の右派と共鳴しています。アメリカのドナルド・トランブ、イギリスのナイジェル・ファラージュ、フランスのマリーヌ・ル・ペンといった西側の極右ポピュリストが、ロシアの強権主義とフィードバックし合う――。20世紀には、“ソビエト連邦と結託した右翼”というのはあり得ない構図だったのですが。

多様性とグローバルトレードによる恩恵を無視して、寧ろ「それこそが国を弱める元凶だ」と強引に結論付ける。モスクでもブルカでも不法移民でも、マナーの悪い中国人観光客でも、どうでもいい“断片”を抓んで一部の人が騒ぎ立て、攻撃する。その“断片”をポピュリストが政治利用し、排他性という燃料を基にして世論に火を点ける。こんなことが繰り返されれば当然、社会は暴走し、自壊します。こうした潮流に対し、“怒れる有権者”等という新しいカテゴリーで解釈しようという動きもあります。しかし僕は、「この問題はもっと人間の根源的な本能に根差している」という直観がある。我々が未だ見たくないもの、だけどそこにあるもの。それが“強権的なものへの憧れ”なのか、それとも別の何かなのか、未だはっきりと言葉にはできませんが、「人々は根源的な衝動に突き動かされているのではないか」と思うんです。若しかすると、人間は有史以来ずっとそうだったのかもしれませんが、いつまで我々は“衝動の奴隷”であり続けるのか。今、世界はそんな究極の課題を突き付けられているのではないでしょうか。

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【私のルールブック】(84) なんとなくの礼儀なんてない! 見習うべきはひたむきな姿勢!

インタビューされるのが苦手なのである。合わせてスチール写真撮影も苦手なので、取材となるとダブルで苦手ということになってしまうのだ。ただ、注釈を付けるならば、どちらも相手次第であって、100%拒絶している訳ではない。最近もこんなことがあった。私が書籍を出版するにあたり、取材をして下さると。有難い話である。ホテルの一室でインタビュアーの方とご対面。時間も限られているので早速、ボイスレコーダーのスイッチが入れられ、取材開始。で、そのインタビュアーさんが凄かった。何が凄いって、初っ端の一言が、「先程、坂上さんの新書を何となく読ませて頂きました」ときたもんだ。あははははっ、あ~ははははははっ! そうですか、何となく読まれたんですね。では、こちらも何を訊かれても何となくでしか答えられませんよね! “言い方”ってあるでしょ。確かに、時間が無くて何となくしか読めなかったのかもしれません。でも、いい歳こいたおっさんが“何となく”を正直に言ってどうすんだって!

取材を受ける際の私の判断基準は、至ってシンプル。“本当に訊きたい気持ちがあるかどうか”、その一点である。但し、訊きたい気持ちを沸き上がらせる為には最低限、“取材対象となる人物を知ろう”とする準備作業が必要となる訳で、今回の場合は当然、“新書をある程度読んでおく”ということになります。誰が何と言おうと、これが最低限の礼儀であり、準備作業な訳です。それを“何となく”ってね。“何となくの礼儀”なんて無いんですよ。「何となくの挨拶は挨拶のうちに入らない」って、私は口を酸っぱくして言っているんです! 大体、訊きたい欲があるか無いか、ちゃんとしている人なのか、いい加減な奴なのかなんて、最初の一言でわかっちゃうもんなんだから。だから、出だしが肝心なんだから。案の定、質問を重ねても何を訊きたいのか今イチ掴めず。私がいくら質問に答えても、そこから話を膨らませるというインタビュアーの本分である作業も施さず。となると、流石にこちらとしてもお手上げ状態なので、質問されては早口で端的に答えて…の繰り返しで、時間内に済ませ、とっとと帰ってきました。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(65) 政官の巨大“カジノ利権”が発生する瞬間を見逃すな!

池田「あけましておめでとうございます。新年最初は、前回でも解説した“カジノ法”(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律)の“闇”について、もう少し踏み込んだ解説をしたいと思います」

――前回は、「主導する省庁を決めずに“基本法”だけを成立させても、数多くの省庁に管轄が跨る“個別法”の整備が進まず、いつまでもカジノは実現しない」という話だったね。
池田「個別法とは、用地買収・許認可・自治体への納付金や税金等を決める個々の法律のことです。これらは国土交通省・財務省・総務省・警察庁等、所管する省庁が多岐に亘る。どの省庁を中心に調整するのかを先に決めないと、各省庁が利権を巡る主導権争いを始め、永遠に纏まらない訳です」

――今後はどのような展開になるの?
池田「カジノ法案自体は、実は20年以上も前から存在していました。しかし、ずっと棚晒しの状態だったのです。それが、この前の臨時国会で突然、成立した。不思議ですよね。その理由を読み解くカギが、私の手元にあります。“カジノ型リゾート”の誘致に早くも手を挙げている自治体のリストです。注目すべきは、東京都・橫浜市・大阪市、和歌山市の4都市。勘の鋭い人なら、もうお気付きでしょう。この4都市には、カジノ法案を強力に進めたであろう4人の政治家が絡んでいます」

――東京都の場合は?
池田「約20年前に“お台場カジノ構想”をぶち上げた石原慎太郎元都知事です。今となっては豊洲新市場の問題で“無責任な逃亡キャラ”が浸透しましたが、当時は人気も影響力も絶大でした。その時代から、東京都庁の役人や都議会議員たちは、カジノに新しい天下り先や利権を求め続けてきた。彼らは今、心を躍らせていることでしょう」

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