【私のルールブック】(110) 「あなたが持っているモノを全て捨ててください」…

映画を監督したり、舞台を演出する際のキャスティングにおいて、大雑把に2通りのパターンがあるとする。1つは、私自身がその役者さんに惚れ込み、出演をお願いする、至極真っ当なパターン。この場合は、既にその役者さんの演技方法等を全面的に支持・信頼した上での依頼なので、稽古に入ってもスムーズに事が進む。そしてもう1つは、お付き合いのあるマネージャーさん等に推薦されるパターンである。こちらの場合は得てして、「まだまだなのですが、どうか鍛えてやって下さい」との文言が付け加えられる。とはいえ、名前は売れていなくとも、勘の良い子は直ぐに私の演出思考を理解し、稽古に支障を来すことなく付いてくる場合もあるが、やはり多くは何かが足りなく、何かが欠けていたりする。ただ、足りなかったり欠けている場合は、それほど時間は掛からないものなのです。だって、足りていない隙間を何かしらで埋めてあげれば済む話ですから。

実は、一番厄介なのは捨てられない子だったりするのです。捨てられないとは? 例えば、キャリア5年ほどの若手の役者さんがいたとします。小劇団での経験をプラスすれば、芸歴は10年としておきましょう。10年も役者をやっていれば、それなりにノウハウを身に付け、演ずることの快感も経験していれば、怖さも理解しているでしょう。で、意外とプライドも高く、このシチュエーションで泣かなくてはならないのであれば、ストレートに泣いても面白味がないので、「ちょっと捻って涙を流してみよう」とか、良く言えば芝居の幅はそこそこ広いと受け取れなくもないですが、悪く言えば計算が透けて見えてしまうタイプと取れなくもない。要は全体的なバランスが悪いんですよね。キツい言い方をすれば、頭でっかちになり過ぎて実が伴っていない役者さんといいますか、芝居はできるのに売れていないという時点で、バランスが取れていない訳ですから。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(91) 小池氏代表辞任で東京都は“役人ファースト”と化す!

池田「今週は、東京都政の今後を展望します。先週号では、『小池百合子知事が都民ファーストの会(※以下“都ファ”)の代表を辞めたことで、小池チルドレンたちが早くも次の選挙に不安を募らせ、地元からの陳情を聞くことから利権に寄っていく展開になる』と述べました。今週は、東京都の巨大な利権について具体的な話をしましょう」

――それは面白そう!
池田「今回の都議選で都ファに入った票の99%以上は、小池知事を支持したものです。チルドレンへの票ではない。都ファは組織票を持たないので、小池さんが党の顔じゃなくなると、次の選挙を“風”ではなく自力で突破する必要が出てくる。各自が其々の地元で強力な支援者を作る必要に迫られ、彼らからの陳情や相談を断れなくなってしまうのです」

――それじゃ自民党時代と変わらんじゃないか。で、東京の巨大利権ってどんなの?
池田「東京都は全国の自治体で唯一の黒字経営で、予算総額はスウェーデンの国家予算を超える約13兆円。その内の1兆円強は社会保障費で、大半は生活保護や介護手当等で支払われるので、利権からは除外します。問題は、残りの事業向け予算、約12兆円です」

――12兆円! その中身は?
池田「約5900億円の豊洲新市場整備費が大問題になりましたが、その程度の額は毎年使われています。東京ビッグサイトや東京国際フォーラム等の巨大施設を多数所有する産業労働局の今年度予算は、約4700億円。道路や河川等を整備する建設局が約5500億円。首都大学東京等を運営する公立大学法人を監督し、都立学校を運営する教育庁は約8000億円。そして、都知事に指揮命令の権限が与えられていないのに、約6500億円もの予算を都からせしめている警視庁等。これらの予算には必ずビジネスが伴いますから、少しでも肖りたい企業や人が必死にチャンスを求めるのです」

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テーマ : 小池百合子
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(119) 日本は“人身売買国”? 欧米からの指摘に表舞台で反論できるか

アメリカ国務省が先月末に発表した『世界の人身売買をめぐる2017年版報告書』では、各国の人身売買被害者保護の取り組みが4段階で格付けされています。日本はG7諸国の中で唯一、最上位評価を受けられず(※13年連続で上から2番目のランク)、「強制労働や売春に関わる人身売買の送り先であり、供給元であり、経由地でもある」と批判されています。また今回は、初めて報告書にAV出演強要問題が取り上げられ、所謂“JKビジネス”についても、イヴァンカ・トランプ大統領補佐官が「売春の温床」と指摘。今後、日本の性文化や性産業に対する目は益々厳しくなっていくでしょう。この評価に対し、日本では「論点がズレている」「妙な活動家や団体に唆されている」「日本は性犯罪が少ない。言いがかりだ」…といった声も目立ちます。其々一理あるといえばありますが、気になるのは、報告書の指摘に対し、“表舞台で堂々と反論できるようなロジック”があまり見当たらないことです。

確かに、日本の性表現や性産業に関する海外からの指摘は、歪められたデータや、特定の政治思想によって誘導されることがしばしばあります。例えば2015年、国連特別報告者が「日本の女子生徒の30%が援助交際の経験者」と発言した際は、その数字があまりに出鱈目だと話題になりました(※その後、“13%”に訂正されたものの、やはり根拠は無く、発言は事実上撤回)。ただ、そうした個々の矛盾や事実誤認をいいことに、「問題は無い」「欧米の価値観を持ち込むな」と強弁を振るい続けることが、今後もできるでしょうか? グローバル化が加速する現在、国際社会では国境を跨いだ未成年の誘拐と人身売買、レイプと強制売春が大問題になっており、欧米の先進国はそれに否応なく向き合っています。日本も明らかにこうした問題の当事国の1つであるにも拘わらず、何故“我関せず”で独自の性文化を楽しんでいるのか――。これが欧米からの指摘の本質です。秋葉原に行けば女児のラブドールが当たり前のように売られ、女子高生の制服を着た女の子たちが男性客と腕を組んで歩いている。多くの人が目を覆いたくなるようなアニメのポスターも堂々と貼られている。

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(109) 日々田舎暮らしを満喫している、わたし

日々田舎暮らしをしている、私。田舎と言い切ってしまうと地元の方に叱られるかもしれないが、田舎よりも少し手前といったぐらいだろうか。周囲は見渡す限り畑や田圃なのだが、逆側に歩いて行くと、30秒もすれば海という好立地。高い建物は一切無く、晴れていれば富士山が拝めるときたもんだ。なのに、都心へは1時間以内で移動可能なので、仕事に支障をきたすことも無い。言うことないでしょ。それもこれも、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)という番組で、ワンちゃんたちと住む為のセカンドハウスを探し回り、最終的には「いっそのこと建てちまえ!」と後先考えずに踏み切ったのが、この土地、町との出会いである。ただ、家というものは納得のいく箱を作ることができたとしても、住んでみないとわからない。ご近所さんとの相性だったり、暮らしてみて初めて肌で感じる不具合だったり…。実際、ないことはないんです。雨が降ると下水の臭いがキツかったり、『東京湾アクアライン』が想像以上の頻度で通行止めになったりと…。

でも、トータルで考えたら120点満点でした。先ずは兎に角、ご近所さんに恵まれた。一軒家に住む場合、特に田舎暮らしの場合はこれが一番デカいんです。だって、ご近所さんを選ぶことはできない訳で、それはご近所さんにとっても同じこと。他所から引っ越して来る人間を、地元の方々も選別することはできない訳ですから。勿論、お邪魔する立場として、ご挨拶等々はさせて頂きましたが、ご近所トラブルが著しく増加傾向にあるこのご時世に、本当にラッキーだったなと。今では、ワンちゃんの散歩をしていると、魚だ野菜だ、炊き込みご飯だ浅蜊だ海苔だと、スーパーマーケットに買い物に行く必要が無くなるほどのお裾分けをして頂き、ご近所の皆様には感謝しかないのです。そして、田舎暮らしの私の楽しみは、お休みの日に自転車で辺りをチョロチョロすること。丸々1日オフという日は中々作れないのですが、稀にお仕事が夜からの日等は、午前中から自転車に乗ってチョロチョロ。お魚屋さんがあればお刺身を物色。お肉屋さんがあればお総菜を吟味。

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テーマ : 俳優・男優
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【タブー全開!政界斬鉄剣】(90) 小池知事が党の代表を辞めるとチルドレンに多大な悪影響が出る!

池田「今週はやはり、東京都議会議員選挙について解説しましょう。結果は皆さんもご存知の通り、都議会自民党が歴史的な惨敗を喫し、小池百合子知事率いる“都民ファーストの会”が圧勝しましたね」

――自民党大敗の原因は?
池田「引責辞任した自民党東京都連会長の下村博文氏も、その前の会長だった石原伸晃氏も、永田町の関係者なら誰もが知っているほど“無能で残念な政治家”として有名でした。加計学園問題の“文部科学省メモ騒動”で注目を集めた萩生田光一官房副長官も、都議会議員出身で都連の幹部。彼は都議時代から現在に至るまで、知る人ぞ知る“東京都庁の利権に最も熱心な政治家”の1人です。こんな連中の下で選挙を戦ったのですから、勝てる訳がありません」

――無能とワルだらけかぁ。
池田「そんなことより、気になったことが2つあるんです。自民党が選挙戦最終日の街頭演説に安倍晋三総裁を投入したことと、大勝利の翌日に小池知事が都民ファーストの会の代表を辞めてしまったことです」

――党の総裁が応援演説するっておかしいことなの?
池田「敗色が濃厚な選挙戦に総裁を投入するなど、前代未聞の異常事態です。自民党では、国政選挙でも知事選でも候補者が当落ギリギリ以下の場合、負けた場合のダメージを考慮して、総裁を応援に行かせることなど断じてありません。今回は地方選なので、直接的な指揮は東京都連が執っています。しかし、党の総裁である安倍さんを応援に呼ぶとなると、必ず党本部の二階俊博幹事長の承認が必要になる。二階さんが、負け戦の応援に安倍総裁を行かせた理由を考えてみたのですが…」

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テーマ : 小池百合子
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(118) 北朝鮮での拘束死を生んだツアー会社の“危険過ぎる火遊び”

北朝詳での観光旅行中に拘束され、今年6月に昏睡状態で帰国、その僅か6日後に死亡したアメリカ人大学生のオットー・ワームビア氏(享年22)の問題を巡り、米朝の対立が激化しています。ワームビア氏は昨年1月、政治スローガンの書かれた看板を盗んだ容疑で北朝鮮当局に逮捕され、1年5ヵ月も拘束されている間に意識不明になったとされています。北朝鮮側は「彼がボツリヌス菌に感染し、意識不明になった」と説明していますが、アメリカの医師団は「菌の痕跡は無い」と反論。脳細胞が広範囲に亘り壊死していることから、“拷問死”の可能性も考えられる一方、外傷等は無かったといいます。ワームビア氏の死因が明らかになるかどうかはわかりませんが、彼が米朝対立の中で“政治利用”されたことは間違いありません。北朝鮮にとって、無防備な旅行者を拘束することなど朝飯前。いつ、誰が狙われてもおかしくなかったのです。

アメリカメディアの報道によれば、彼が参加した北朝鮮ツアーの主催者は、2008年にイギリス人が中国の西安で立ち上げた『ヤングパイオニアツアーズ』。北朝鮮以外にも、ウクライナのチェルノブイリ原発事故災害現場や、独裁国家のエリトリア、国家崩壊危機にあるイエメン、イラクのクルド人自治区等へのツアーを実施し、「お母さんが心配するような冒険を約束します」というのが宣伝文句でした。同社が企画した過去の北朝鮮ツアーでは、スタッフも参加者も現地で相当ハメを外していたようで、酒を飲みまくって乱痴気騒ぎをするのは当たり前。何と、北朝鮮人民にとって最も神聖な場所とも言える『錦繍山太陽宮殿』(※金日成・金正日親子の遺体が安置されている場所))で逆立ちをしている写真がインターネット上にアップロードされたことも…。過去の参加者は、「動物園に行って、檻越しに猛獣をからかって遊んでいるような感じだった」と、ツアーの雰囲気を振り返って証言しています。ワームビア氏が北朝鮮で何をしていたのかはわかりませんし、それ以前の大前提として、北朝鮮側の人権無視は許されるものではありません。ただ、少なくとも彼の参加したツアー主催者が、危険な“火遊び”を奨励するような形で客を集めていたのは、紛れもない事実です。

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テーマ : 国際問題
ジャンル : 政治・経済

【異論のススメ】(28) 加速するAI技術…迫られる“人間とは何か”

将棋界の藤井聡太四段の快進撃が遂に止まった。とはいえ、29連勝とは大変な偉業である。もって生まれた天賦の才はあるのだろうが、彼はAI(人工知能)の将棋ソフトを使って練習を重ねたという。今後、AIによる訓練が標準化することは必定であろう。練習ならよいが、実際に、既にAIと人間の棋士の対決は、ここ2年間、AIが勝っている。昨年には、囲碁で韓国人の世界トップ棋士相手にAIが4勝1敗で勝利した。前世紀末には、チェスでもAIは勝利している。現時点で言えば、この種の能力に関しては、AIは人間よりも遥かに上である。「ゲームに限らず、将来、AIは人間の頭脳を遥かに凌ぐ仕事をするだろう」とも思えてくる。今日のAIは、ビッグデータなる膨大なデータを用いて、ディープラーニングと呼ばれる自らの学習機能を持っているそうで、思わぬことを“考え出す”らしい。そこにまた、ある種の恐ろしさもあって、例えば、囲碁での対決においてAIは一度だけ敗北したが、その時には、思わぬ“奇策”を考え出し、その挙げ句に自滅していったそうである。これが囲碁であればよいが、仮に我々の日常生活に入り込んだAIが、あまりに独創的なことを考え出すとすれば、果たして、我々人間はそれについていけるのであろうか?

今日の科学・技術の展開は、イノベーションの速度の高度化というだけではなく、何か根本的に新たな段階に突入しようとしているのではなかろうか。この20年ほどの脳科学や情報技術の展開の上に、AIやロボット技術が華々しく進化した。生命科学の発展は、細胞や遺伝子レベルで、従来とは大きく異なった医療を可能としつつある。果たして、こうした技術の展開を、これまで同様の科学・技術の延長上において理解してもよいのだろうか? 西洋の近代社会は、何といっても、合理的な科学と技術の先駆的な展開によって、世界において圧倒的な力と影響力を持った。20世紀に入り、とりわけ戦後の冷戦体制の下では、アメリカがこの種の合理主義・科学主義・技術主義の旗を高く掲げ、それを世界市場と結び付けることで多大な利益を上げた訳である。元々、近代の合理的科学は、人間という理性的主体が自然や世界を対象化し、そこに理論的で普遍的な法則を見い出し、その法則を利用して、人間が自然や世界(社会)を変えていった。人間はあくまで、この自然や世界の外から、これらに働きかけた。技術の力を使って、自然を管理し、社会を便利にするところに“進歩の思想”も生まれた。しかし、今日の脳科学にせよ、AIにせよ、生命科学にせよ、それが働きかける、若しくは分析する対象は人間自身なのである。AIも人間の頭脳の代替である。少なくとも、それは、人間が、自らの外にある自然や世界(社会)に働きかけるものではない。丁度、フランケンシュタイン博士の生み出した怪物が、外界の自然や世界を作り変えるのではなく、謂わば人間自身のシミュレーションであり、その技術的創造であるのと同様である。多くの技術者もエコノミストも、恐らくは「科学や技術の本質は何も変わらない」と言うであろう。「あくまで主体は人間自身にあって、AIであれ、ロボットであれ、生命科学であれ、遺伝子技術であれ、それを使うのは我々だ」と言うのであろう。「我々が理性的にそれを使えば、それは、従来の技術同様、人間に大きな可能性と幸福を齎すであろう」と。

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
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【私のルールブック】(108) 芝居が好きでしつこいヤツ、それが理想の子役の在り方

私がプロデュースをさせて頂いているキッズアクターズスクール『アヴァンセ』も、今年で丸8年を迎える。おかげ様で何とか軌道に乗り、2年程前に私は取締役から外れ、今ではプロデュース業に専念させて頂いている身。起ち上げ当初、「子供たちを相手にする以上、絶対に会社を潰してはいけない」を合言葉に、スタッフの皆さんにはかなりの無理を強いてしまいました。且つ、5年ほどでそこそこ軌道に乗せ、タイミングを見計らって私が経営から身を引くことも、当初から予定していたことでして。ということは、子役を育てるだけでなく、スタッフ=後継者を同時進行で育てなくてはならず、身体も脳味噌もパンパンな状態でしたね。ですが、予定よりも1年ほど時間が掛かってしまいましたが、晴れて2年前、取締役から私の名前を外すことができた次第。その時は、何か嬉しかったな~。少し肩の荷が降りたといいますか、お芝居を伝えることだけに専念できますからね。

恐らく、こちらのスクールだけは、私が芸能界から身を引いたとしても続けていくのだと思います。いや、私がクビになることも充分あり得るな。クビにならない限り続けていくのだと思います…にしておきましょう。子供たちも相変わらず頑張っております。先日も、自宅で何とな~くテレビを観ていたら、CMにウチの子が出ておりまして、トップアイドルの方と堂々と踊っているじゃありませんか。それだけでも嬉しい&有難いのに、その子が個人的にも想い入れのある子でして。何故かというと、決して容姿が恵まれた子ではないんです。で、それをその子自身も親御さんもどこかで自覚しており。でも、芝居が好きで好きでたまらないという子なのです。ね、聴いただけで応援したくなっちゃうでしょ? とはいえ、子役の世界も甘くないですから、オーデションに行っても中々受かりません。芝居は巧いんです。だから、いい所まではいくんですが…中々決まらない。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(89) 「このハゲ~っ!」の豊田氏を超える議員と秘書の激しい世界

池田「今週は、豊田真由子議員の秘書暴行事件についてです。『このハゲ~っ!』と自分の秘書を罵り、音痴過ぎるミュージカル調の暴言を浴びせながら叱責し、暴行を繰り返していた騒動ですね」

――死ぬほど面白い事件だけど、当事者は悲惨だよな~。
池田「この事件を受けて、『政治家の質の劣化を止めなくてはいけない』等というコメントが飛び交っています。しかし、長年国会議員の秘書を務めた私に言わせれば、その認識は間違いです。しょうもない政治家は昔からいたからです」

――具体例は言えますか?
池田「現職だと騒ぎになるので、引退した人の例を紹介しましょう。武藤嘉文(故人)という当選13回の元外務大臣は酷かった。彼は世襲議員でエリート意識が強く、陰険で細かくて、兎に角超イヤな奴だということで有名でした。当然、武藤さんの事務所では秘書が数ヵ月ごとにバンバン辞めていた。そして彼は、今でも永田町で語り継がれる“武藤嘉文首都高置き去り事件”を起こします」

――何それ! 超面白そう♪
池田「今話題の豊田氏と同じく、舞台は車中でした。秘書の運転で首都高を走行中、武藤さんはいつものように激しくネチネチと秘書さんに口撃を加えていた。すると、以前から我慢の限界を超えていた若い秘書さんが、『もう無理です。辞めさせてもらいます!』と言い残し、何と渋滞で停車中だった車から降り、首都高の非常口から帰ってしまったのです。残された武藤さんは自分で運転して事務所に戻ったそうです。この事件は当日中に永田町を駆け巡りましたが、武藤氏に同情する意見は、秘書仲間からも政治家側からも皆無でしたね」

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ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(117) “アジア人蔑視語”のバンド名が使用OK! そこにはどんな意味が?

先日、アジア人に対する“スラント(=吊り目)”という蔑称をグループ名に使用したアメリカのロックバンド『The Slants』の商標登録を巡る訴訟で、アメリカの連邦最高裁判所がバンド側勝訴の判決を下しました。「差別的な言葉を、差別される側(※バンドメンバーは何れもアジア系アメリカ人)が肯定的な意味で使うのはOK」というバンド側の主張が認められた形となります。「社会の断層が深まる現在のアメリカで、態々差別表現を使う必要はない」との意見もあります。しかし、その社会で差別的とされる表現を、臭いものに蓋をするかのように封印したり、表面的な言い換えで“漂白”することが、本当に差別を無くすことに繋がるとは思えません。例えば、奴隷制時代に黒人奴隷たちが口遊んだ“Slave Songs”。人々の悲哀や苦しみ、それを乗り越えようとする明るさ。そして、当時の労働者ならではの卑猥な言葉も飛び出す生々しい歌詞…。歴史の教科書には載らない“エグさ”がそこにはあります。

実は、スレイブソングは長らく、白人のみならず黒人にとっても“振り返りたくない負の遺産”という色合いの濃いものでしたが、昨今では黒人たちの間で再評価する動きもあります。アフリカ大陸から強制的に連れてこられた祖先の“魂の歌”を 知ろう。“白人たちの罪”を糾弾する為でなく、過去と向き合い、未来の差別を無くす為に――と。それを助けたのが、残された記録でした。19世紀の南北戦争前夜、「こうした歌は後世に残すべき」と考えた北軍(※現在のアメリカ合衆国)側の知識人らは、南部の黒人奴隷に直接面談してスレイブソングを譜面に起こし、歌集として出版する等、歴史の保全に努めたのです。翻って、日本はどうでしょうか? 戦後も暫くの間、日本社会には様々な差別が剥き出しでした。僕が幼少期を過ごした昭和40年代も、子供が見る漫画やアニメには、東アジアの国々等に対する差別意識、或いは欧米に対する歪んだ劣等感が生々しく表出していたものです(※日米ハーフとして日本社会を生きていた僕は、より敏感にそれを感じ取ったのかもしれません)。

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